壁だけ強くしてもダメなんです
夏休みも終わって本気モードで行ってみましょう。
富士市のリノベーション現場です。
時間は少々遡りますが、盆前に屋根の工事をしているところです。
このお宅は平屋です。
が、そこに、「二階の床?」
いえ、違います。
「ロフトでしょ?」
いえいえ、違います。
下から見上げるとこんな感じ。
正解は、「水平構面」を作ったのでした。
簡単に言えば、水平方向にある耐力壁、みたいなイメージです。
分かりにくですか?
これならどうでしょう…。
これは、マクスの勉強会「家づくり教室」でお話ししている一場面です。
日本の建築物は、「建築基準法」で「構造計算によって安全性を確かめる」事が義務付けられています。
ですが、木造二階建てまでは、「ま、特別にいいにしよっか」、という意味不明な特例があります。
何年も前からこの特例を廃止すべきという意見があるのに、色んな圧力があって、無くなりません。
今回の平屋のお宅のリノベーション。
築40年以上なので、今構造計算をして、厳密に現在の耐震基準に合わせて、というのは無理です。
基礎ごとやり直す訳にはいきませんので…。
なので、リノベで構造計算をしているわけではないのですが、マクスでは現在、新築住宅では全棟構造計算をして建築基準法の1.5倍の耐震等級3としています。
上の写真で言えば、広告でよく見る、
「建築基準法の1.5倍の壁の量があるから、耐震等級3相当です!」
とかじゃありません。
なので、その新築での構造計算の経験を生かしてリノベーションの耐震計画を立てています。
2014年08月19日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。