ライフサイクルコストで外壁を選ぶ
本日も、富士宮市の新築住宅からです。
自然室温で暮らせることを目指す「びおハウス」です。
内部だけでなく、外部もだいぶ進んできました。
真ん中の大きな部分の向こう側(右側)に、車庫を挟んで物置があり、屋根で繋がっています。
地震に対する最高等級の耐震等級3を、許容応力度設計という構造計算によって取得していますが、その際、基礎は別の建物、屋根は同じ建物、とちょっと複雑な計算で、建物の偏芯率の安全性を確認しています。
と、そんな難しいことはおいておきましょう。
メインが木の外壁に、向こう側の物置が白く見えますが…
こちらは、もう少し時間が経った写真(さらにアップ)。
実は物置が本物の木の外壁で、メインの建物は、白いシックイ仕上げとなります。
最初の写真の木は、シックイの下地のモルタル、+さらに下地の木摺りでした。
(この写真では、その木の下地の上に防水紙と鉄の網が施工されています)
マクスの外壁は、ほとんどがこのシックイか本物の木、ですが、それは単純に「好き」というのも勿論ありますが、それだけではありません。
窯業セメント系サイディングに必須の目地コーキングの打ち直しや、ALCや吹き付け仕上げに必須の塗り直しなど、建てる時だけでなく、建ててからのメンテナンスの費用も考えて、シックイや本物の木にしています。
シックイや本物の木は、窯業セメント系サイディング・金属サイディング・ALC・吹き付け仕上げなどなどと比べると、建築時のコスト(イニシャルコスト)は高いのですが、10年後(&10年毎)に足場を組んで目地の打ち直しや塗装をすることを考える(ランニングコスト)と、シックイや本物の木の方が、かなりお安いと思います。
建物の寿命が30年と言わせる日本ですが、これからの社会情勢を考えると、30年後に建て替えや大がかりなリフォームなどが非現実的なのは明白。
となると、40年・50年・60年と長持ちする家づくりを考えなければならず、
その長寿命の住宅の生涯=ライフサイクル
でのコストを考えるべきだと思っています。
2014年05月15日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。