厳寒の東北で断熱を勉強しよう その2
久しぶりの寒さですね。
というわけで、本日も昨日に引き続き、東北出張での断熱のお話しです。
さて、写真中央のプロジェクターには、赤外線で温度を映し出す、サーモカメラの映像が映されています。
このセミナーは、「ドットプロジェクト」という、岩手県の産官学のプロジェクトの勉強会です。
ドットプロジェクトの「ドット」とは「点」。
建物の断熱性を示す、Q値が、1.0以下の、「ゼロコンマいくつ」のコンマ=ドットです。
温暖な静岡は?地域として区分され、現在、高断熱住宅と呼ぶには、Q値は2.7以下にする必要があります。
(現在法改正でQ値からUA値に移行していますが、話がややこしくなるのでQ値で統一)
東北は?地域(一部山奥は北海道と同じ?地域)。
?地域の高断熱の基準はQ=1.9以下。
同北海道の?地域はQ=1.6以下。
でも、ヨーロッパの基準に比べれば、これら数字はあまりにお粗末。
もっともっと断熱化して、エネルギーを使わない住宅を作ることが本当のエコでしょ?
と言うのが主旨で、激しく賛成。
非常に興味深い講義。
サーモカメラで喜んでいます。
(すごく欲しいけど、これ一台で軽自動車の新車が買えます…)
でも、Q値で1.0を切るとなると、さすがにこんな断熱になります。
強烈です。
写真は講師の長土居氏。
暖房器具メーカー出身なのに、
「設備に頼っても、建物の快適性はある程度しか上がらない。」
「設備は必ず壊れ、寿命がある。」
「建物外皮である断熱性能は壊れない。」
「これからの家づくりは、よりいっそうの断熱化しかない。」
と、物腰柔らかくも、明確に言い切る、その静かな情熱に深い感銘を受けました。
「北海道で高断熱住宅を作る技術があるのに、南に行くほど断熱材を薄くして良いというのはおかしい。」
「全部北海道並みの断熱基準にすれば、南に行くほど暖房費など要らなくなるのに…。」
うーん、確かに。
最近のマクスの建物のQ値は、1.5?1.8。
静岡では、かなり頑張っている方だと思っていたのですが、
実際に、Q値0.7を切る住宅を見学させていただき、その驚異の断熱性に愕然とするのでした…。
?
明日に続きます。
2014年02月05日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。