久しぶりに瓦葺き
こちらは、富士市の店舗兼用住宅です。
マクスでは久しぶりの瓦葺きです。
瓦はやはり重いです。
屋根が重くなれば、当然家の重心が高くなります。
家の重心が高いというのは、いわば頭でっかちなわけですので、バランスも悪くなり、耐震上は不利になる、これは事実です。
耐震上の問題や、「次世代パッシブソーラーそよ風」の施工が基本になってきたため、最近では瓦の屋根が減りましたが、こちらは店舗兼用住宅なので、外観イメージも大事。
私の方から瓦をご提案させていただきました。
もちろん、瓦葺きになることで不利になる耐震性能を、十分考慮し、その分、木構造をより頑丈に設計しました。
瓦の悪口のような事ばかりだと、瓦屋さんが可哀想なので、もう少し瓦に注目。
昔の瓦は、ずれない様にお互いに引っかかりながら、ただ屋根の上に載っているだけでしたが、今の瓦は、防災瓦、と言いまして、一枚一枚釘で留めるので、台風などでも剥がれることは滅多になくなりました。
二年弱前の静岡東部地震では、多くの瓦屋根が被害に遭い、その改修工事に多忙を極めましたが、あの時も、落ちた瓦は、
【釘留めされる以前の古い瓦】
と
【最近の施工なのに釘留めをしてない、手抜きと言われても仕方がない屋根瓦】
でした。
しっかりと施工して有れば、大地震でもそう簡単にやられる物ではないと思います。
瓦屋根には、雨音が伝わりにくい、という大変大きなメリットもあります。
やっぱり瓦が好き!
という方には、瓦を全否定など、もちろん致しません。
(個人的には、銀黒一文字と銅板葺き…やりたいなぁ…。)
何事も、メリット&デメリットを知って、ベストチョイスが一番。
ちなみに、上記の通り、こちらは店舗なので、サッシもこんな具合に格子入りです。
CM 【住んでる家訪問会】
2013年01月16日
Post by 鈴木 克彦
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。