浅間神社~山宮・村山~
本日より七十二候は、芒種の次候で【腐草為蛍:かれたるくさほたるとなる】。
蒸れて腐りかけた草の下で、ホタルが明かりを灯し始める頃、という意味だそうです。
前回に引き続き、世界遺産ネタです。
先日、山宮の浅間神社に行ってきました。
前回の「びお静岡東部版」は、世界遺産の韮山反射炉に行ったお話でした。
ここ山宮の浅間神社も、山の中にある無人の神社ですが、世界遺産の富士山の構成遺産に登録されています。
ガイドボランティアの方がちょうどいらっしゃったので、
いろいろとお話を聞かせていただきました。
浅間神社と名の付く神社は日本のあちこちに存在していて、
その総本山が富士宮駅近くにある「富士山本宮浅間大社」ですが、
実は、ここ山宮の神社がかつて本宮だったそうです。
1400年以上前に建てられた、日本で最も古い浅間神社だそうです。
山宮でずっと富士神信仰をおこなってきましたが、
坂上田村麻呂が「もっと人通りの多い場所に移すべき」と
現在の浅間大社へ遷し、こちらが「山宮」となったそうです。
本宮が遷ってからも、「富士山本宮浅間大社」から「山宮浅間神社」へ
神様が宿る鉾を運ぶ、山宮御神仰儀式がかつて行われていたそうです。
山宮神社の道の中央に、丸い石が置かれています。
これが儀式の途中の休憩地点で、鉾を立てかけていた鉾立石です。
神様が宿った鉾を休ませていたので、触るとパワーが頂けるらしいですよ。
鉾立石は、「富士山本宮浅間大社」から「山宮浅間神社」の道中に
いっぱいあったそうですが、歴史を知らず、道路ができ鉾立石は撤去され、
現存する鉾立石は3つのみとなってしまいました。
最後の階段を上った先には、本殿はなく、石垣が残っています。
行った日は曇っていましたが、晴れていればここから富士山がよく観えるそうです。
石垣は富士山遥拝所の跡だそうです。
神社に神様を祀る建物がないのはおかしい!と、
かつて村の人々が何度も何度も本宮を造りましたが、
造るたびに強風で壊されるので、
「山宮神社に本殿を造ると風の神の祟りがある」
といわれるようになり、今でも本宮がないそうです。
でも大きな建物がない方が、富士山がよくみえていいと思います。
山宮浅間神社近くの、村山浅間神社も世界遺産構成資産なので行ってみました。
こちらは山宮よりもさらに小さい神社です。
御神木に指定された杉の大きさが半端ないです。
車で行ったのですぐですが、山宮浅間神社から歩いたらどのくらいかかるのでしょうかね。
昔の人は徒歩で大変だったでしょうね。
富士山世界遺産は、本宮・山宮・村山浅間神社を含めた、
全部で25箇所もある構成資産です。
そして25箇所の他に、富士山の登山ルートも含まれています。
富士山大好き!世界遺産大好き!という方、
コンプリートに挑戦してみてはいかがでしょうか。
文 ゆき
About Me

住まいマガジン「びお」の、静岡地方版ざます。
工務店のマクスから、家づくりの情報とは違った切り口で、「住まいと暮らしの視点」からローカルで旬な話題を発信してゆこうと思っておりますワン。
ビオブログアーカイブ
- 2023年5月 (1)
- 2023年4月 (2)
- 2023年3月 (2)
- 2023年2月 (2)
- 2023年1月 (3)
- 2022年12月 (2)
- 2022年11月 (5)
- 2022年10月 (6)
- 2022年9月 (6)
- 2022年8月 (6)
- 2022年7月 (6)
- 2022年6月 (5)
- 2022年5月 (6)
- 2022年4月 (7)
- 2022年3月 (6)
- 2022年2月 (5)
- 2022年1月 (6)
- 2021年12月 (7)
- 2021年11月 (6)
- 2021年10月 (6)
- 2021年9月 (6)
- 2021年8月 (6)
- 2021年7月 (6)
- 2021年6月 (5)
- 2021年5月 (6)
- 2021年4月 (6)
- 2021年3月 (6)
- 2021年2月 (6)
- 2021年1月 (6)
- 2020年12月 (7)
- 2020年11月 (6)
- 2020年10月 (6)
- 2020年9月 (6)
- 2020年8月 (6)
- 2020年7月 (6)
- 2020年6月 (5)
- 2020年5月 (6)
- 2020年4月 (6)
- 2020年3月 (6)
- 2020年2月 (6)
- 2020年1月 (7)
- 2019年12月 (6)
- 2019年11月 (6)
- 2019年10月 (6)
- 2019年9月 (6)
- 2019年8月 (6)
- 2019年7月 (6)
- 2019年6月 (6)
- 2019年5月 (6)
- 2019年4月 (5)