冬はマガキで夏はイワガキ
本日より二十四節気が変わり、【夏至】。
ご存知の通り、一年で一番日が長い頃。
七十二候は、夏至の初候で【乃東枯:なつかれくさかるる】。
冬至の【乃東生:なつかれくさしょうず】と対になっています。
乃東は「ウツボグサ」。
冬至の頃に芽を出して、夏至の頃に花穂が黒くなって枯れたように見えるので、対になっているのだそうです。
色鮮やかな夏の花が開花し、生き生きと育つこの時期に、ウツボグサだけが枯れたように見える。
古人は、これを「あわれ…」と泣く感性…。
はぃ、私には無い。
花より食い気。
というわけで、沼津の魚市場に取材です。
さすが、夏至の頃。
いつもは着いてもまだ暗い市場が、もう明るい。
建物の中も明るくて、なんか活気がある。
で、今回ゲットしたのはこちら。
イワガキ!
冬至が乃東生で、夏至が乃東枯、とセットなら、
冬、身がプリプリで美味しいのがマガキ、夏に旬なのがイワガキ、とセット。
マガキもイワガキも、どちらもイタボガキ科・マガキ属で近い仲間です。
マガキは、カキの生食用と加熱用の回に書きましたが、マガキはほぼ養殖。
イワガキは逆に、流通の多くは天然物(最近は養殖も多い)。
旬の違い、天然か養殖か、もありますが、最大の違いは、【大きさが桁違い】。
イワガキのほうが何倍も大きくなり、身も濃厚。
イワガキも、マガキと同じ様に大量の海水をろ過するので、体内に栄養だけでなく「病原」も蓄積してしまい、いわゆる「あたる」可能性はあります。
マガキは殺菌海水で一定期間絶食飼育して体内からその毒を抜きますが、原因となりやすいのがノロウイルス。
ノロウイルスは冬に流行るので、ノロが出にくい夏場が旬のイワガキは、生で食べてもあたりにくいので、天然の生食が多いのです。
(※ただし、腸炎ビブリオは逆に夏なので、あくまで自己責任!)
今回ゲットしたのは、マクスで修行中のアシストプラスアルファの御曹司沢本の故郷富山の新湊産。
新港市は2005年に市町村合併で射水市となった市。
「乃東枯」は読めないよ!ですが、新湊は、
釣、網、波、魚、海老、鵜、菓子、飴、酢、味噌、風呂、桶、地蔵、菊、綿、草、大工、塗師(ぬし)、桧物(ひもの)、四十物(あいもの)
など希少性のある苗字が非常に多く、「珍姓(珍名)の宝庫」はWikipediaから小ネタ。
それはさておき、イワガキ、いただきましょう。
今回は、社長ブログでご紹介した撮影の時に、オーナーさんと一緒に食べようと持参。
でも、この日は寒いので、焼くのはお任せ(笑)。
おいすぃー。
ミルキー!
「アタルの覚悟で、生、イッちゃいます?」
と聞くと、
「僕は好きだからあたりません!」
とのこと。
奇遇ですね。僕も。(笑)
※繰り返しますが、好き嫌いは関係ありません。自己責任です。
文:鈴木
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住まいマガジン「びお」の、静岡地方版ざます。
工務店のマクスから、家づくりの情報とは違った切り口で、「住まいと暮らしの視点」からローカルで旬な話題を発信してゆこうと思っておりますワン。
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