日本には日本のデザインコード
暗闇で物憂げに佇む美女、夜目遠目笠の内、おっと、家内でした。
冗談はさておき、ちょっと古いですが、富士宮市の薪ストーブを楽しむ家、先日の構造見学会での一枚。
暗いのは…。
外が土砂降りなので。
写真では分かりづらいのですが…。
かなりガサガサ降っています。
ただ、どのサッシも、一枚も、雨に濡れていません。
これは、軒が深いから。
日本は、梅雨や秋の長雨など、雨がよく降ります。
そして、気温の高い夏に湿度が高いという、腐朽菌が成長しやすい気候。
昔から、軒を長く、深く、そしてさらに、窓の上に「霧除け(きりよけ)」という庇を付けて、雨をしのいで来ました。
傷みやすい木の建具を雨から守り、
家の中に雨が吹き込まないようにすることで、多少の雨なら窓を開けっ放しで風通しを良くし、蒸し暑さをしのぐ。
そんな知恵が、日本の住宅の深い軒、霧除けと言ったものを定番とさせました。
つまり、気候が生んだデザインですね。
こんなに激しくガサガサ降っているのに、ほら、犬走りの建物側、濡れていません。
ということは、壁も濡れていない。
だから、雨漏りしない。
とっても大事なことだと、マクスは考えています。
あ、右のグレーの壁…。
フライングして出してしまった…。
明日に続きます(笑)。
2014年10月28日
Post by 株式会社 macs
About Me

鈴木克彦
株式会社マクス 代表取締役
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。