支える足がないベランダ
Vol. 3,707
おはようございます。
頑丈であったかい家を作るマクス
社長の鈴木です。
フェイスブックが、
「レイバンのサングラスだけどカメラ」
ってのを発売するらしい。
手ぶらで撮影できる、とのことですが、
なんか…
いかがわしいことに利用されちゃうのでは…?
とすぐ想像してしまうのは
心が汚れているからか…。
これ、「スマートグラス」と言うそうですが、
「スマートグラス」はこれが初めてではなく、
スマホと連動させて、
仮想100インチの大型スクリーン級の映像
が楽しめるってのも、あるんだとか。
ほぉ…進んでますねぇ。
でも、田舎のちっちゃな工務店マクスも、
結構頑張ってるんですよ。
VRのヘッドセットが調子が悪くなったので、
Oculus Quest 2 に買い替えました。
その試運転をする私。
絵だけ見ると実に間抜けですが、
100インチの大画面どころか、
目の前に、建てる予定の家と敷地を再現し、
その中を自由に歩き回れますからね。
これで、プレゼンをして、
ド肝 抜かせちゃいますよ!(笑)。
はぃ、そして本日のお話は、
「カメラなのに、カメラ本体が無い」
「目の前に家が見えるのに、本当は無い」
というお話から、
「ベランダなのに、足が無い」
という無理やりこじつけるお話。
昨日に引き続き、富士宮市で工事中の
販売型モデルハウス【小泉町家】
昨日とちょっと違うアングルですが、
指差す部分にご注目ください。
こんな金物が取付けられています。
通称「ドブ漬けメッキ」と言って、
とても錆びにくい処理が施されています。
ちなみに、なぜ「ドブ漬け」と言うのか?
有田工業株式会社さんHPより
正式には「溶融(ようゆう)亜鉛メッキ」
と言いまして、
高温で溶かした亜鉛槽に浸してメッキする
様子が、まさに「ドブ漬け」ですね。
亜鉛と鉄だと、イオン化傾向の違いで…
って高校の科学の授業で習ったはずですが、
まぁとにかく、錆びにくい、
ってことです。
ちょっと暗くて分かりにくいのですが、
構造体である梁を、プレートとステンレスの
ボルトでガッチリとはさみ、
こんな感じで建物から跳ね出して固定されてます。
建物からは、約1.4m、外に跳ね出していますが、
この金物で、ベランダを支えます。
なので、ベランダなのに足がありません。
足で支えているわけではなく、
この跳ね出した金物で支えているわけです。
こんな、広い木のベランダになります。
足がないので、
地面に近いところまで伸びた足が腐る
なんてこともありませんし、
下の空間はスッキリ。
もちろん、このベランダの荷重は全て構造躯体に
かかってきます。
専門的にはこの荷重を「線荷重」として
梁に加えて構造計算をし、耐震性の検討をします。
安全第一です。
見た目だけで安心のない家は、
地震の時に「メッキ」が剥がれます!
って、ドヤ顔で話を締めるほど上手くないか…。
失礼しました。
2021年09月11日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。