薪ストーブと暖炉の違い
暖冬と言われながらも、このところ寒いですね。
週末からは暖かくなるみたいですが、今朝は寒いので薪ストーブネタを。
ホームセンターでこんなものを買ってきました。
昔の基礎には通気口がありましたが、その通気口に付けるステンレスのカバーと、何に使うか不明の同じくステンレスの薄っぺらなバー。
↓こんな物を作りました(ストーブの前の床)。
会社の薪ストーブ、蓋が開いた写真ですが、薪ストーブは燃焼時には、高温の煙が煙突方向に引っ張られる「ドラフト」という一方通行の上昇気流のため、このように蓋を開けても室内側に煙が出てくることはありません。
サーモカメラで見てみると、当然ながら、燃えている木は非常に高温になっています。
その熱で、薪ストーブ本体が熱くなり、薪ストーブ本体から大量の輻射熱が出て、室内を温めます。
ですから、このように、蓋が開いた状態では、燃えている炎から、ダイレクトに輻射熱が出るので、正面に立つと熱くていられません。
ここでちょっと脱線。
そもそも、薪ストーブと暖炉の違いは分かりますか?
見た目で乱暴に言うと、蓋があるのが薪ストーブ、なくて室内に開放されているのが暖炉、です。
薪ストーブは、燃焼効率を高める、つまり、一本の薪を極限まで熱エネルギーに変えて、煙突からの煙や匂いを究極的に抑える、というコンセプトで出来ており、その目的のために「二次燃焼」を起こしやすくする構造になっています。
対して暖炉は、室内で焚き火をするイメージ。
炎の正面は当然めちゃめちゃ温かいのですが、薪の燃焼効率が悪いので、大量の薪を消費し、かつ、煙突から出る煙も多いです。
薪ストーブの蓋を締めるとこの通り。
ガラスは赤外線を通しませんので、ガラスの蓋を締めると、赤外線カメラに炎が写りません。
もちろん、このまま燃やし続ければ、ガラスそのものが高温になり、ガラス本体から赤外線が出るようになります。
そこで、この薪ストーブで、朝の事務所を、手っ取り早く温めたい、という目的で作ったのが、今回のステンレスのカバー。
こんな感じ。
赤外線もガンガン出ていますね。
このカバーがないと、薪がパチパチはぜて、炭と灰が出てきてしまうので、本物の暖炉でも、ファイアースクリーンと言って、炎の前にステンレスのメッシュでカバーをします。
安いコストでうまく出来ました。
最後に、自宅の薪ストーブ。
ただ炎が揺らめいているだけの動画ですが(笑)。
2020年02月10日
Post by 株式会社 macs
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