- 2010.12.13 月曜日
- さ、今年もあと実働二週間っ!
張り切って参りましょう。
富士市で竣工した、長期優良住宅先導事業によって建てられた、冨嶽町家です。
お引き渡し後、外構工事が終わってから…と思いっていたら、すっかり遅くなってしまいましたが、本日は恒例のブログ上見学会です。
まずは外観。
冨嶽町家は、全国の工務店が集う勉強会「町の工務店ネット」と建築家の趙海光先生とのコラボで生まれた「現代町家」というコンセプトを元に、マクスが取り組んだものです。
フランチャイズではないので、全国各地で取り組んでいる仲間は、その工務店独自の、その土地土地の色を出し、どれもとても素敵です。
それに負けじと取り組んだのが今回の沼津市と富士市の冨嶽町家です。
マクスの家と言えば、やはり自然素材と本物の木がシンボル(自称)。
ポーチの屋根は、今回も非常に腐りにくく、燃えない加工がされた、ウエスタンレッドシーダーの木の屋根。
ポーチの軒も、ウエスタンレッドシーダーの無地を使い、チークの防音防火気密ドアと共に、暖かみがありつつシンプルな外観を目指しました。
一坪里山も少々見えます。
市の申し合わせ地区指定地域に指定されている地域で、道路からの後退線のルールを避けるため、
そして勿論綺麗な外観のため、バルコニーは建築家の三澤康彦先生考案の吊りバルコニーを設けました。
登り梁からステンレスの金物で、ウッドデッキを吊っている構造です。
木は腐らないように、これももう、マクスでは常識ですが、桧を加工し、その後注入処理したものです。
風通しも良いので、ちょっとやそっとじゃぁ腐りませんよ〜。
バルコニー上部にあるのは、パッシブソーラーの「ソーラーベント」。
ここで集熱した空気は、
室内に入り、床下までダクトで運ばれます。
ここは二階の居室ですが、画面中央にダクトが通っています。
上の方に採り入れや室内循環を制御するダンパー類があります。
格子があるのは、室内循環をするための空気の進入口です。
こちらは一階リビング。
扉を開けると、この様にダクトが通っているのが分かります。
実は、先日、お客様のご協力を得て、今回の壁に付ける「ソーラーベント」と、以前別のお宅で設置した屋根に付ける「そよ風」の二つを、同時に温度測定をしています。
二軒が近いので、地理的条件はほとんど同じで、果たしてどの様な結果が出るのか非常に楽しみです。
データがまとまりましたら改めてパッシブソーラーに関しては、詳しくご紹介させていただきますのでお楽しみに。
というわけで今回は割愛です。
こちらは二階の寝室。
建物のフォルムを美しくするために、階高をグッと抑えていますが、勾配天井のため広々してます。
一階に下りてきて、
こちらがリビング。
先ほどのダクトを撮った写真とアングルが逆です。
引き分けの障子(上吊り)がアクセントです。
そしてもう一つのアクセントは、和室との間仕切り襖。
以前ご紹介させていただきましたが、こだわりの手漉き和紙を用い、デザインから起こして製作しました。
こちらも上吊りの引き分けなので、先ほどの写真のように、全開すると和室とリビングを一体的に使えます。
地元自生種の山椒薔薇と合わせて、富士山の伏流水でまさに地元で手漉きされた和紙を使うことで、冨嶽町家の面目躍如とかなり自己満足です。
写真が多くなりましたので明日に続きます。
明日はいろいろなところに施した工夫を、
そして明後日は、間接照明の秘密をご紹介致します。
お楽しみに!
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