- 2009.12.07 月曜日
- 富士市の長期優良住宅先導モデルの家です。
国から200万円の補助金が貰える【長期優良住宅先導モデル】、新基準である長期優良住宅をさらに先導して行くようなモデル、というわけですが、どこがどう先導的なのか、今回もその一部分をご紹介させていただきます。
まずは先週末の耐力壁モイスの続きを少々。
外側からモイスを見た所です。
基礎は以前ご紹介しました基礎断熱になっております。
基礎が断熱になっているので、床下では断熱をしていません。
床下は室内、というイメージですね。
これは次世代パッシブソーターそよ風を使うから、つまり、床下に暖めた空気を循環させるためです。
基礎と壁の間から空気が逃げてはいけませんので、この部分は気密を取らなければなりません。
ここは、
勝亦監督が、ブチルゴムテープで気密を取った上でシリコンシーリングをしてあります。
堅い仕事ですね。
さて、本日のメインは断熱材です。
断熱材は何が良いか?
これは、プロの中でも意見は分かれるし、一般の方でも、断熱マニアと呼べる程、玄人裸足で勉強しておられる方もいらっしゃいます。
私は、乱暴な言い方をすれば、静岡では何でも良いと思います。
きちっと施工すれば静岡は日本でも一番暖かい地方ですから。
この「きちっと」が大切ですけど。
一番安いグラスウールやロックウールでも、きちんと施工すれば何にも問題有りません。
きちっととは、隙間無く、気密性を出来る限り保って、という意味です。
これが出来ないと、内部結露が起こり、カビや腐りの原因になるので要注意です。
ですから、予算が許せば、断熱材自身に吸放出性のある羊毛断熱材や、現場発泡で物理的に隙間を完璧に埋めてしまう発泡ウレタンは確かに良いです。
話を先導モデルのこの現場に戻しましょう。
この住宅の断熱材は、高性能グラスウールです。
ちょっと特殊な物でして、マグオランジュ、という物を使っております。
通常の高性能グラスウールと異なり、室内側に防湿フィルム(50ミクロンのポリエチレンフィルム)が付いており、
外壁側には湿気を逃がす穴が開いています。
これら機能によって、気密性をきちっと取れる商品なのですが、実はここで、先週からのモイスが効いてきます。
外壁側に筋交いを設けないことはご紹介しました。
筋交いがあると、どんなに頑張っても、その部分に断熱材は上手に入りません。
また、筋交いは木です。
木は、一番安価なな普通のグラスウールの半分程度の断熱性しか有りません。
ですからそこから熱が逃げる(熱橋となる)ことになります。
断熱材をきっちりと詰め込んで確かな施工をし易くするために、外壁側にモイスを使っていない、というのも、今回の先導モデルの大きな特徴の一つです。
この長期優良住宅先導モデルの家の、【構造見学会】を開催いたします。
駐車場がございませんので、ネットだけの完全予約制とさせていただきます。
ご興味がある方はお申し込み下さいませ。
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