- 2008.10.14 火曜日
- この休みを利用して、今月上棟のお客様と、実際に建てる家の材料が、
どの様な山で育ち、
どの様に伐採され、
どの様に加工されて、
そして現場に運ばれて自分の家になるのか、
それが分かるのは、山に行くのが一番!
と、お客様ご家族全員+我が家全員で、見学ツアーに行って来ました。
見学ツアーと言っても、富士市だから富士山へ?
といえばそうではなく、構造材として誉れ高い和歌山県は紀州の森へ行ってきました。
なぜ「和歌山」なのか、なぜ「紀州の森」か、というのは、ここに書くとまた恐ろしく長くなってしまうので、以前のブログをご覧頂けると幸いです(下記の記事をクリックでリンクします)。
・紀州の森(2/5)
・森を守る(2/6)
・製材技術向上への飽くなき挑戦(2/7)
・紀州の森で見た面白いもの(2/8)
さて、ブログだとすぐですが、こちらが紀州の森です。
今回もお邪魔したのは、山長商店さん。
雑誌に度々登場するような有名な工務店や設計事務所の木材は、山長さんのものが多いし、チルチンびと等にも登場する材木屋さんなので、ご存じの方もいらっしゃるかも知れません。
こちらは伐採現場です。
なぜ、紀州の木が構造材として高い評価を得ているか、その説明を真剣に聞いて頂いています。
一言で言えば、この様に「目が詰んだ強い材に育てている」ということなんですね。
ちなみに、中心が濃い赤なのが杉、白っぽいのが桧です。
って、子供達にはやはり退屈なんですが…。
移動して、こちらは百年生の森。
百年というと凄い大木をイメージするかも知れませんが、年輪が詰むように育てると言うことは、太くなりすぎないように育てる、と言うことと同義ですので、ビックリするほど太いわけではありません。
それでも中にはこんな大木も。
山長さんとしては、これはある意味大きくなりすぎた失敗作。
でも、この様な気も見て頂くために特別にとってあるとか。
さて、この見学ツアーの意味は、一回のブログではご紹介しきれないので、明日以降に続きます。
明日は【加工現場編】です。
お楽しみに。
↑自然素材を扱う工務店のブログが集まってます【日本ブログ村】 - 桧の家 住宅のお話し > そよ風の家 | comments (2) | trackbacks (0)
Comments
仰るとおりですね。
私たちは工務店ですから、ハウスメーカーの営業マンは
【自社商品の知識が無くて杉と桧の区別も付かない】
と笑う前に、
【森作り・山作り】
を真摯に学ばなければいけないと思います。
いい山の手入れ具合を見たいですね。
九州も手入れの行き届いた山と荒れ放題の山との
格差が激しいね。
将来を考えると、山林保護は私たちの大きな命題となりますよ。
山林見学ツアーはいいですね。