古川美術館分館 爲三郎記念館
本日より七十二候は、霜降の次候「霎時施(こさめときどきふる)」です。
一雨降るごとに寒くなってゆきますね。
社長の鈴木です。
先日出張のついでに足を伸ばし、古川美術館分館 爲三郎記念館に行ってきました。
多くの事業で財を成した古川爲三郎氏の自邸で、現在は美術品の展示と古民家カフェになっています。
非常に美しい数寄屋建築です。
庭園も素晴らしく、人口の小川にせり出すような作りは、ちょっとため息が出るほどです。
離れの茶室もスバラシイ。
あちこち眺めて
「あと5寸…いや、3寸でいい、階高を低く出来ないか…」
なぁーんてブツブツ言いながら見ると、複雑な屋根をどう納めるかに腐心した跡が随所に見られ、
「やっぱり昔の設計者や職人も、いかに美しく見せるかってとことん悩んでたんだなぁ…」
なんてとても面白く見学ができました。
先日、
無双窓ってブログに書いたんですが、この数寄屋建築でも素敵な無双がたくさんありました。
こちらのガラス障子の下にも無双。
こちらの廊下にも無双。
市松になっていて、なんだか影がステンドグラスみたい。
90年近く前の昭和9年に上棟されているとは思えない、高いデザイン力ですよね。
ガラスだって今のガラスとは違って歪みがある趣深いものですが、当時は目玉が飛び出るほどの高級品だったはずです。
今の家のほうが当然に性能は高いです。
もう全然違います。
けれど、四季を感じるというか、自然に寄り添ったというか、そんな暮らし方を考えると、「豊かさ」という意味では、うーん、どっちが豊かなんだろう…そんな事も考えさせられました。
この丸いのも無双。
素敵だなぁ…。
古いものが全て良いってわけではありませんけど、こういう昔の素敵な建物に教わる部分は非常に大きいですね。
文:鈴木 克彦
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住まいマガジン「びお」の、静岡地方版ざます。
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