どんこ汁を作ってみた
本日より季節は、立冬の末候で【金盞香:きんせんかさく】。
金盞香とは水仙のことで、水仙が咲くころ、の意味だそうです。
金盞花はマリーゴールドで、中国から日本に伝わった時の変化にもよるようです。
そんな花のことなど、まったく知らない社長の鈴木です。
花より魚。
協力業者のサッシ屋さん、
「社長、田子でアカムツが釣れてるみたいですよ!」
と悪魔の囁き。
私からお客様にも同じ囁きをして誘ってしまい、遊漁船の夜釣りへ。
この顔は、どんな時の顔か?
船代を11,000円払って、
さらに竿レンタルに2,000円払って、
仕事終わりに6時間、
強い風と波と戦いながら、
一回も、
ただの一回も、
なぁーんも、
全然、
全く、
アタリすらない時の顔です。
しかも三人共…。
もはや釣りではなく、拷問でした。
で、あげたら針についていたドンコが一匹。
この一匹、13,000円てことですね。
高っかいドンコだ…。
ドンコは通称で、本名は「エゾイソアイナメ」。
花と一緒でこの辺が紛らわしいのですが、
本名がドンコという魚もいます。
淡水魚のハゼの仲間で、スズキ目ドンコ科。
通称がドンコのエゾイソアイナメは、タラ目チゴダラ科。
さらに、イソが付かないエゾアイナメもいて、こっちは、スズキ目アイナメ科。
つまり、このドンコは、本当のドンコでも本当のアイナメでもない、すごく曖昧な名前なのです。
そして、アタリもなく、上げたら釣れてたという曖昧さ。
体もヌルヌル。
釣り上げると口からボワッと内臓飛び出てるし。
けど、実は味は曖昧ではなく、めちゃめちゃ美味しい魚なのです。
あ、ちなみに、口から出ているの、浮袋と思ってる方多いみたいですが、胃です。
空気が入っている浮袋が釣り上げると水圧が減って膨張し、それが胃袋をグニュッと押してしまい、食道と胃が裏返って口から飛び出るのです。
浮き袋は食道を突き破らない限り口から出ることは出来ませんので、浮き袋は飛び出しません。
というわけで、ドンコ汁にしました。
胃も、裏表をよく洗って食べると美味しい。
そしてなにより、肝臓が美味しい。
見た目とは違って、とってもお上品で濃厚な出汁です。
深いところに住んでいるのであまり採れませんが、もし魚屋さんで見つけたら、絶対に試してみるべき魚です。
文:鈴木克彦
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住まいマガジン「びお」の、静岡地方版ざます。
工務店のマクスから、家づくりの情報とは違った切り口で、「住まいと暮らしの視点」からローカルで旬な話題を発信してゆこうと思っておりますワン。
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