靖国神社に参拝して思ったこと
本日より季節は変わり、二十四節気は【白露:はくろ】。
夜間の冷え込みで、草木に朝露が着くようになるころ、という意味です。
そして七十二候は、白露の初候で【草露白:くさのつゆしろし】。
白露と同じ意味ですね。
朝露は、放射冷却によります。
放射冷却は、星が出ている様な空気が澄んだ夜に、地表の熱が熱線として宇宙空間に放出される現象。
だから、朝露があったら晴れ(というか、晴れだった)となります。
さて、意図的に季節を少しずらしたのですが、とある8月の猛暑日、出張のセミナー会場が九段下だったため、一緒に行った設計の祭子ちゃんを連れて、靖国神社に参拝してきました。
子供の頃から終戦の日が近くなると戦争に関する特番が組まれていましたが、最近では終戦記念日でさえ、NHKくらいでしか扱われませんね。
むしろTVの関心は、総理大臣が参拝するとかしないとか…。
意図的にずらした、というのは、一工務店のHPで、政治や宗教のことを論ずるべきではないと考えているからです。
鉄の鳥居、銅の鳥居、木の鳥居、と順番にくぐり、
拝殿へ。
純粋に、なんと美しい建物でしょう。
素晴らしいプロポーションだと思います。
もともと靖国神社は150年の歴史で、国家のために尊い命を捧げた人たちの霊を鎮める神社ですから、戦争犯罪云々とは無縁だったはず。
ただ、資料館の遊就館には、ゼロ戦や特攻潜水艦の回天なども展示されています。
「戦犯を祀り、戦争の遺品を展示し、美化している」という他国の主張も、
「尊い犠牲があったから今の私達があるのだから純粋に哀悼の意を捧げたい」という主張も、
どちらもあり、どちらが正しいとかではなくて、どんな主張があるのかを知った上で、じゃぁ自分はどう考えるか?
それを考えることは大事だと思うよ、そんなことを、親子ほど歳が違う祭子ちゃんに話しました。
無理やり付き合わせて嫌だったかな?と心配しましたが、若い人の感性なりに、靖国神社は、ずーんと心に響いたとのことです。
私も、日本人がなぜ狂気に走ってしまったのか、改めて深く深く考えさせられました。
参拝して自分がどう感じるか、やっぱり一度は訪れてみるべきだな、そう思いました。
ちなみに靖国神社と言えば、私が今まで読んだ本の中で一番涙した本は、内田康夫の『靖国への帰還』という小説です。
賛否あるのは承知の上でお薦め致します。私は純粋に涙し、感動しました。
文庫になっているので、よろしかったら手にとってみてください。
文:鈴木克彦
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住まいマガジン「びお」の、静岡地方版ざます。
工務店のマクスから、家づくりの情報とは違った切り口で、「住まいと暮らしの視点」からローカルで旬な話題を発信してゆこうと思っておりますワン。
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