富士山世界遺産センターに行ってきました
本日より季節は『雨水』。
雪が溶け始めて、農耕も始まる頃、との意味。
まだまだ富士山の雪は厚いけれど、三寒四温で、温かい日は徐々に溶け始めるんでしょうね。
七十二候は『土脉潤起:つちのしょううるおいおこる』。
氷も溶けて大地も潤み、眠っていた動物も目を覚ます頃、との意味だそうです。
ちなみに、土脉潤起は、「略本暦」という歴の呼び名で、元となった中国の宣明暦では「獺祭魚」。
そう、あのお酒の「獺祭(だっさい)」はこれからきてるんですね。
獺はカワウソ。「カワウソが捕らえた魚を並べて食べる」の意味だそうです。
さて、今朝の富士山は冬にしては珍しく、曇って見えませんが、昨日は快晴。
富士宮市が市制75週年を記念して、昨年末に開館した、富士山世界遺産センターに行ってきました。
満車な上にゲートが故障し、意味が分からずに立ち往生の中国人観光客の方がいたりと、カオスな駐車場をようやく脱出して、大鳥居が目印のセンターへ。
どーん、と立派な建物です。
手前の広ーい水盤に写り込んでいるのを見ると分かりますが、
そう、逆さ富士、がモチーフ。
いやぁ…、逆さ富士って山梨県ですよねぇ…。
静岡県民vs山梨県民の、どっちが富士山綺麗か対決で、山梨県民が自慢にするのが逆さ富士。
その辺の事情は、設計者の坂茂さんは知らなかったのだろうか…(笑)。
まぁ、世界的な建築家ですから、そんなちっちゃいことは関係ねぇ!のです。
ベンチも逆さ富士。
で、この逆さ富士、なかなかのスケールでございます。
県産材で作られているそうですが、もちろん、木造の建築物ではなく、これはあくまでデザイン的なもの。
京都の古いお寺で見られるような、編んだような作りになっているのか?
と楽しみにしていましたが、
アップで見ると…
木目が違うので、一つ一つの細かいパーツを合わせているだけなのがわかります。
乾燥して口が開いちゃったんだろうなぁ…。
パテの補修も目立ちます。
で、この逆さ富士をぐるぐると登ってゆく作りになっています。
中は見た目よりかなり広い。
駿河湾から登っていって…
樹海を通って…
雲海の上へ…
みたいな壮大な映像が流れます。
何台ものプロジェクターが見えると思いますが、一つの映像の横幅がとても長く、これを数台のプロジェクターで投影しているのですが、それらがシームレスで繋がっているのが結構な技術だと思いました(…ってそうでもないのかな???)。
映像は、螺旋を登るに従い、だんだん山頂のものに変わってゆき、
最後にドーン!と富士山が。
疑似登山を体感できる、なかなか憎い演出。
坂茂、すげー!
屋上では、大鳥居越しに三保の松原が見えます。
うーん、まさに、設計の力!って感じ。
見終わったあとは、お宮横丁で富士宮焼きそばを食べて、浅間大社詣で、が定番コースかな。
シャッターストリートと化した富士宮商店街を復活できるか…?
難しいでしょうが、とても良い建築だと思いました。
ただ、ぐるぐる上りながら、暗い中で動く映像を見る…
これってけっこう…
酔います(笑)。
「酔ったぁ…」という娘なのでした。
文:鈴木
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住まいマガジン「びお」の、静岡地方版ざます。
工務店のマクスから、家づくりの情報とは違った切り口で、「住まいと暮らしの視点」からローカルで旬な話題を発信してゆこうと思っておりますワン。
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