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ビオブログ

ホンビノス貝をお吸い物にしてみた

本日より二十四節気は【処暑:しょしょ】に。
暑さの峠は超えましたよ、だそうです。
朝晩は随分涼しい日もあるけど、うーん、ま、徐々に涼しくなるはずですよね!

そして本日より季節は、処暑の初候で【綿柎開:わたのはなしべひらく】。

「はなしべ」とは、花びらの外側の「萼:がく」の部分のことを指すのだそうです。
綿が開いて、フワフワの部分が出てくる頃、ということですね。

「今度の釣りはいつ行こうかな~」と心フワフワの私。
今回も、沼津の魚市場へ行ってまいりました。

5時前から、フワフワではなく、ガリガリと皆さん働いていらっしゃいます。
私は、邪魔をしないように(笑)。

波は穏やか。風も無い。あぁ~、釣日和だなぁ~。やっぱり、心フワフワ。

さぁ、取材取材。
今日はどんなお魚に会えるかな???

超、夏っぽい魚、「シイラ」がいっぱい。

ちっちゃいのから、

でっかいのまで。
これくらいの、トップウオーター(水面を浮くルアー)で勝負してみたいなぁ…。

こちらは「メジマグロ」と呼ばれる本マグロ(クロマグロ)の子供。

子供と言っても10kg以上あって大きいのですが、資源保護のために全体の漁獲枠が決められた現在、巻き網漁でこのメジを根こそぎ採ってしまって枠を埋めてしまい、大きくなったクロマグロの成魚の一本釣りなどが出来ないし、そもそも産卵前の子供を取ってしまったら資源保護から見てまずいでしょ?と、今、このメジは大きな問題になっています。

それなら巻き網漁を規制すればいいじゃん、と素人としては思うのですが、その素人が安い回転寿司で「マグロマグロォォォ…」ってこのメジを食べるのも、悪いんですよねぇ。

政治的な問題も含め、いろいろ大変なんだそうです。

本日のネタは、そんな環境の問題も絡んでくるヤツを。

この貝を見てすぐに名前がわかる方は、かなりの通。

これは、千葉県産の「ホンビノス貝」です。

漢字では、本美之主貝と書くそうです。
「美之主」は、美の神ビーナスの当て字。もともと北海道にビノス貝というのがいるそうですが、このホンビノス貝は、日本の貝ではなく、いわゆる外来種。

大きな船は、積荷が少ないと浮きすぎて不安定になるので、船底にバラストタンクという浮力調整用のタンクがあり、そこに海水を入れられる様になっています。

海外でバラストタンクに水を入れ、行った先でタンク内の海水をこぼしてしまうため、この中に生物の幼生が入っていると、知らず知らずに外来種を持ち込んでしまうことがあります。

このホンビノス貝は、こうしてアメリカから日本に持ち込まれ、近年急増。
今では漁をして流通されるようになりました。

かつて「オオアサリ」や「シロハマグリ」などと呼ばれたこともあるそうですが、食べて美味しい、ということで、今回はじめて食べてみました。

「砂出しせずに食べられる」
とネットにあったので、そのまま煮たら、結構な砂が出ました(笑)。
パカっと開いたら早めに火を止めないと、↑こんな感じでちっちゃく、固く、なっちゃいます。

味は、悪くないです。
本物のハマグリには敵わないと思いましたが、安いので、スーパーで売られていたら、外来種の駆除をしちゃいましょう(笑)。

文:鈴木克彦

2018年08月23日

Post by 株式会社 macs

カテゴリー:ビオブログ, 食のこと

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