- 2010.07.07 水曜日
- 本日は、沼津市の冨嶽町家をご紹介します。
昆虫は脱皮の度、強く、美しく変身を遂げますが、
家は、無垢の骨組みから、一つ一つ、服や鎧をまとう度、強く、美しく、その姿を変えて行きます。
まずは、強くしなやかな紀州材の構造を、腐らない無機質の耐力面材でがっちり固め、
“白い家”となります。
そして今度は、桧の板で、通気下地が作られ、
“木の家”になります。
そして今度は、モルタル下地のために、黒の防水紙が貼られ、
“黒い家”となり、
さらに、メタルラスと呼ばれる金網が、がっちりタッカーで打ち付けられます。
窓回りは、モルタルにクラックが入りやすい部分なので、メタルラスを増し打ちします。
黄色く画像処理したのがその部分です。
ちなみに、赤い矢印は、以前ご紹介した水切り。
コロンブスの卵的なちょっとした工夫ですが、これが有れば、壁も汚れないし、漏水の危険もグッと減らせるはず。
こういうちょっとした積み重ねが建築費の総額を決めるのも、また事実なのですが…。
それはさておき、
この後、下地モルタル、仕上げモルタルが塗られ、耐火性能を獲た家は、最後に漆喰で真っ白にお化粧されるという、最近のマクスのお気に入りパターンです。
いや、私のお気に入り、と言った方が正しいか…(笑)。
私のお気に入りと言えば、もちろんこのアイテムも。
玄関まわりをさりげなく飾るのは、とっても腐りにくく、しかも燃えない無垢の外壁、ウエスタンレッドシーダー。
漆喰の白と、本物の木の茶色のコントラストは、それはそれはもう、美しいのでございます。
現場見学がてら草むしりに励む我が家の母子も、美しいです。
(よしっ、今夜は、おかず一品増えるかも…)
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