- 2010.06.21 月曜日
- 土日の構造見学会にお越しいただきました皆様、誠に有り難うございました。
差し入れまで戴いてしまいまして、お施主様も誠に誠に有り難うございました。
完成見学会に比べ、構造見学会は、やはり寂しい見学者数。
数を競うわけではありませんが、弊社に限らず、これから家を建てようと思っておられる方には、是非、構造見学会に行くことをおすすめします。
完成見学会になってしまうと、
どんな構造か、
下地の具合はどうか、
これらはいっさい分かりません。
素人が構造を見ても分からない?
たぶん、そんなことはないと思います。
「漠然とした違和感を感じないか?」
これはどなたにも見分けられるチェック法。
(違和感プンプンの会社は構造見学会しないか…)
現場はいつでも見学OK。
これ基本だと思います。
『施主に見られたらまずい』じゃなくて、『お施主さん、ここを見てよ!』
と言う気概が大事かと。
と、また脱線しそうなので、さっそく仙台出張時のミニ建物探訪の続きです。
国宝の大崎八幡宮に行って参りました。
写真は、重要文化財の長床。
中央が吹き抜けになっていて、左右に床間がある割拝殿様式と呼ばれる珍しい様式の拝殿を抜け、
国宝の本殿。
伊達政宗公が当世随一の巨匠を招き造営したそうです。
先週の政宗公のお墓の瑞鳳殿同様、黒漆の深〜ぃ黒と、長押の上の極彩色の斗組のコントラストは、さながらコンテンポラリーアートのよう(笑)。
いや、笑っちゃいけませんね。
当時の人の深い信仰心の現れです。
実際、息をのむ美しさでございます。
建物内部を覗くと、これまた見事な格天井(ごうてんじょう)と彫刻。
彫刻は、たびたび登場ですが、やっぱり左甚五郎作と伝えられているそうです(笑)。
日本全国に西行さんと左甚五郎は登場しますね。
自家用ジェットでも無いと無理だったかと…。
ここ大崎八幡宮は、国宝であるにもかかわらず、入場は無料。
立ち入り禁止・撮影禁止・飲食厳禁といった、げんなりさせる看板や注意書きもないのに、マナーに欠ける醜い千社札も見かけず、「のんびり」とした空気、と言うのが私の感想です。
これは町中でもそうで、静岡市内などに比べると、落ち着きというか、風格というか、そんなものを感じました。
石原知事が言う「民度」なのでしょうか…(笑)
やっぱり杜の都は素敵な町でした。
最後に、冒頭の重要文化財の長床には、屋根のこけら葺きの模型が展示してありました。
(しかも触れる…どこまで親切なんだろう仙台ってば)
冒頭の本殿の見事な千鳥破風と唐破風も、桧(多分)の薄い板を、竹の釘で留めて行き、あの見事な形まで仕上げられるんです。
凄いとしか言いようがありません。
木の間に挟む銅板も見えますね。
最近マクスで使っている木の屋根は、こけら葺きほど薄くないから栩葺(とちぶき)と言った方が良いのかしら…。
でも、木はレッドシーダーだし…。
あ、でも「とちぶき」って言ってもトチの木でもクヌギ(栩)でもないし…。
良いのかな…。
でも、ウッドシングルって言った方がしっくり…。
とか、ぶつぶつ考えていると仕事は進まないのに一日はあっという間に過ぎて行くのでした…。
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