

- 2008.05.22 木曜日
- 建築に携わる者のブログの内容にしてはちょっと遅いと思いますが、中国の地震と、私たちの地震対策について書いてみようと思います。
ようやく地震の詳細がマスコミに流れるようになりましたが、ただただ悲惨と言うしかないですね。
何より悲惨なのは、官僚腐敗で学校などの公共建築物が鉄筋不足(=強度不足)の建物になってしまっていて、多くの小さな子供が犠牲になった事。
冥福を祈るばかりです。
なにやらネット上では、「ザマミロ」などと書き込む悲しい日本人もいれば「黙祷している援助隊は演技だ」などと書き込む悲しい中国人もいるとか…。
これらはごくごく少数の意見なので、これらがマスコミに大きく採り上げられて実際に起こっている事や解決しなければならない問題が見えなくなるのが一番悪い事だと思います。
私は政治家ではありませんので、私から見た一番の問題はやはり「住宅の耐震化」です。
本当に地震は日本でも起きるのか?
そして地震が来た時住宅はどうなるのか?
と言う事に尽きます。
ブログ(4/4)やマクスの耐震工事のページにも書いていますが、私は大きな地震を体験しましたので、地震がどれほど怖いかは、他の方より知っているつもりです。
最近の情報バラエティーでは、何十時間ぶりに救出された人が、どうやって生き延びたか!何て事をやっていますが、ピントずれているように思います。
断言しますが、大地震の時には、何も出来ません!
逃げることも隠れることも、家族の安全を祈る時間さえありません!
阪神大震災で、地震直後に亡くなった五千名以上の方の9割以上が建物の下敷きによる圧死です。
そして、地震はいつかは必ず起こります。
↓
文部科学省の地震調査研究推進本部の発表によれば、静岡県で、今後30年以内に震度6以上の地震が起きる可能性は、26%以上です。
だから、やっぱり、地震への備えは重要だと思います。
以前、県の委託で「無料耐震診断」をしていた頃、指示されたお宅へ、先方の希望時間に伺った際に、
「えっ?家の中まで見るの?じゃあやだ、帰って」
と言われたことがあります。
意識を変えるべきです。
地震は待ってくれません。
現場監督のブログで、耐震工事や、ブロック塀の撤去や、屋根を軽い材料で葺き替える(これも立派な耐震工事です)事などもご紹介しております。
是非一度、ご家族で真剣に考えてみるべきだと思います。
マクスへのご相談もお気軽にどうぞ。
また、明日は耐震補強のメリットについて書いてみようと思います。
- リフォームのお話 | comments (0) | trackbacks (1)
Comments