

- 2008.05.23 金曜日
- 昨日書いた通り、では実際に耐震工事を考えた場合に有効な、補助や優遇などの制度を見てみましょう。
【1】
まず、市に無料耐震診断を依頼します。
古い建物は、ほぼ全て「危険」と判断されると思っといて下さい。
古い基準で家が建っているのに、新しい基準で安全性を判断するんですから、危険と判断されても当然です。
でも、焦らないことです。
そして、焦って無意味な補強金物等、悪質なリフォームに引っかからないことです。
無料診断後、真剣の補強を考える場合は、「補強計画」を造ってもらいます。
設計事務所などでやってくれます。
もちろんマクスでも作成いたします。
この作成に、かかる金額の3分の2(ただし、9万6千円が上限)が補助されます。
実際には、計画後工事を断念しても大丈夫です。
詳しくは「静岡県耐震ナビのこちらのページ」
【2】
実際に工事を行う場合、工事費のうちから、上限30万円までが補助されます。
65歳以上の方のみの世帯の場合、さらに20万円の割り増しもあります。
ちなみに、この補助金制度を請けた工事の平均は、同サイトで見ると、167万。
これを高いと取るか、安心と取るか、はたまたこのお金をかけるなら建て替えや住み替え・二世帯同居を考えるのか、その辺は家族でよく話し合い、家計設計をしてみることだと思います。
具体的なやり方が分からない場合はご相談下さい。
工事費補助の詳細は「静岡県耐震ナビのこちらのページ」
【3】
上記工事を行った場合、所得税の控除と、固定資産税の控除があります。
同様に上記の税金の部分をそれぞれクリックすると、静岡県耐震ナビの該当ページに飛びます。
【4】
上記3までは良く知られている制度なので、さらに別の面から見てみます。
「高齢者向け返済特例制度」
というのがあります。
これは、昔の住宅金融公庫が変わった住宅金融支援機構が行っている制度です。
ごく簡単に言うと、60歳以上の方が、耐震工事をした際、この制度を利用して、毎月生存中は利息のみ払って行く。
亡くなった時点で、相続人が一括返済するか、あらかじめ担保として提供した土地や建物を処分する。
と言う物です。
「リバースモーゲージ」をご存じの方は、ほぼ同じ様に理解して頂いて良いと思います。
詳しくは「支援機構のこちらのページ」をご覧下さい。
【5】
さらにもう一つ。
これは、50歳以上のシニア層の住み替え・移住用の制度です。
「マイホーム借り上げ制度」
と言う制度です。
子育てが終わって夫婦だけになると、広い家や二世帯住宅は、掃除もメンテナンスも大変。
もっと小さくて環境の良いところに移りたい。
と言う方の住宅を、子育て世代の広い家を必要としている方にまわそう、と言う制度です。
上記の耐震工事で基準をクリアすると、「有限責任中間法人移住・住み替え支援機構」がこの家を終身借り上げ(本人死亡時まで)してくれ、空き家保証もしてくれます。
耐震改修をすることで、この制度を利用できれば、安定的に資産運用が可能です。
また、この制度を利用するための耐震工事に、先程の住宅金融支援機構から融資を受けることが可能で、ローンはこのマイホーム借り上げ制度の保証賃料を担保にすることが可能です。
詳しくは同移住・住み替え支援機構のHPをご覧下さい。
長々と書いてしまいましたが、この様に、制度は有っても知らないと損をする、と言うことにならないようにしなければいけないと思います。
これを機に、是非家族の安全について考えてみて頂けたらと思います。
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