- 2012.07.17 火曜日
- 昨日からいよいよ本格的な夏といった感じですね。
今年も節電の夏になります。
昨日の反原発集会は、マスコミでも大きく取り上げられています。
原発に対して発言するのは、政治や宗教を語るのと同様、小さいながらも経営者としてはリスクがあるから避けるべきでしょう。
でも、住宅会社にとってエネルギーは大事な問題。
知らんぷりもいけないのです。
実は先週末、母校静岡聖光学院で行われた子ども向けイベント
「計ってみよう身の回りの放射能
知ってみようプラズマと未来エネルギー核融合」
という科学体験教室に長男と参加してきました。
講師の坂本瑞樹筑波大学教授は母校OB、とても物腰柔らかに分かりやすく説明をして下さいました。
息子は「はかるくん」という放射能測定器で様々な場所の放射能を測っていました。
写真のような池や土よりも、コンクリートや石の方が放射線量は高かったです。
放射能は自然界にも存在していて、原発から出る物が全てでは決してありません。
いわゆるバックグラウンドというやつで、被災地のがれき受入問題もしかり、ヒステリックに極論で反応するのではなく、正しい知識で判断しなければと思います。
私も人の親ですから、子ども達の未来に自分たちのエゴでツケを回してはいけないと思います。
やっぱり将来的には今の原発は廃止してゆかなくちゃいけないと思います。
写真は昨日の娘の夕飯時に撮影。
「とーちゃん、見て見て、でんでんむし!」
無邪気な子ども達に、自分たちの便利のために、自分たちの手に負えないゴミを押しつけちゃいけませんね。
でも、
「電気は沢山使いますよ、でも原発はイヤですよ、政府も東電もむかつきますよ」
では、こっちもやっぱり、エコじゃなくてエゴです。
原発集会では、真面目に考えている人がほとんどなのでしょうが、落書きやゴミなど、ただの暴徒の様な輩も多く見えるとか…。
原発は絶対反対、って言いながら電気自動車のCMってのもどうなんでしょうね。
論理の破綻です。
科学技術は確実に進歩して行きます。
冒頭の講義において、未来エネルギーとして「核融合炉」の話がありました。
現在の原発は「核分裂」。
原発はウランやプルトニウムなどの重い原子を分裂するときに生じるエネルギーを利用するのに対し、核融合炉は重水素やヘリウムなど軽い原子を融合するときに出るエネルギーを使います。
二酸化炭素も出さず、今回の原発事故の様な臨界暴走も無い。
炉自体は放射化してしまうそうですが、原料からの核のゴミも出ない。
しかも原料の水素は海水から無限に取れる。
21世紀後半の夢のエネルギー技術と言われています。
ただ、莫大な開発費用がかかるので、国際協力無しには獲られない技術なんだそうです。
いい歳のオッサン(失礼)が、目をキラキラさせながら語る夢のエネルギー技術の話に私は感動しました。
私はそんな夢のエネルギー技術を造ることも出来なければ、今の原発の代替エネルギーでさえ造ることは出来ません。
そして、今もこうしてパソコンに向かっており、夜になれば電灯も使うし、IHもTVも使います。
ですが、節電の努力もしています。
今朝付けたデスクの扇風機(まだコードがだらしない)。
今夏もエアコンは使いません。
今年は事務所は断熱化しましたし、簾と緑のカーテンも設置したので、昨年より我慢しないでエアコン無しに出来そうです。
家でもエアコンは、ほっとんど使いません。
週末は汗だくになって自宅の薪を準備してます。
家庭のエネルギーの1/4を占める冬の暖房エネルギーは、薪ストーブオンリー、です。
とりあえず文句言うのではなく、とりあえず節電、が私の方針です。
【夏休み企画 2連発!!】 ※光る泥団子教室は満員御礼締め切り
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Comments
薪はうんざりするくらいたまってます。
がっつり持ってって下さい。
先日の講義でもそんなお話しがありましたが、現代の技術水準では、何年後には実用化可能、というレベルまでは到底達していないのだそうです。
原発反対という意見で出てくる「メガソーラーや風力発電等の自然エネルギー」も、代替エネルギーにするには質・量ともお話しにならないというのが正しい試算だと思います。
かといって
「石油や石炭バンバン燃して二酸化炭素出したって本当は地球は寒冷化してるんだから」
といった意見は根拠がマユツバだし…。
代替エネルギーが開発されるまでは、子孫のために必死に節電するしかない、という私の考え方は、無責任・消極的すぎますでしょうか…?
でも、現在本気で原発やめるなら、この便利すぎる世の中を変える意外にないのは、決して脅しじゃないと思うのですが…。
それを本気で甘んじて受け入れる覚悟がある人は、堂々と実践して発言するのが正しいと思います。