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ビオブログ

地元の建具職人さんを訪ねて

本日より、季節は小雪の次候。
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)

朔風とは北風のことです。
この時期は冷たい北風が、木々の葉を落とす頃として知られています。

そんな寒さが厳しいとある日。

こんな場所に訪れていました。


会社からもほど近い、富士市大渕の【市川木工】さんです。
市川木工さんは、マクスの家の、建具ドアや造作家具をつくってくれる、職人さんの会社です。

例えば下の写真のような引違い玄関戸や、


このような障子建具も、


すべて、マクスの図面通りに、市川木工さんが作ってくれた作品です。


工場内には、大小さまざまの木材が、ありとあらゆる場所に置かれています。
黙々と職人さんが作業をするなか、木を加工する機械音だけが工場に静かに響き渡ります。



職人さん達の眼差しは、真剣そのもの。
ほどよい緊張感が工場内を包んでいました。


今回の打ち合わせ内容は、現在進行中の新築戸建ての現場で入れる造作キッチンについて。
キッチンの天板をつくってもらっています。


既製品とちがい、天板の大きさやシンクの位置なども決まっていないので、マクスの社長が、一から図面を書き、寸法等もすべてこちらで指定します。

既製品を使うよりも、はるかに手間はかかりますが、こだわりや細かい要望に応えてもらえるのも造作家具だからこそです。


マクスの社長(右)と一緒に打ち合わせをしているのは、こちらの木工所の社長の市川さん。
市川さんは、マクスの会長と一歳違いだそうなので、二人はまさに親子ほど年が離れています。

市川さんは、15歳のときに木工の道に進み、現在74歳。
この道一筋60年ほどの、超ベテラン職人です。

30半ばで独立し、現在の会社を立ち上げたそうですが、当時は仕事も忙しく、お弁当を昼食と夕食の2つ持って出勤し、夜遅くまで作業していたとのこと。

そんな市川さんが
「70歳を過ぎた今も、現役で働き続ける理由はなんですか?」
と聞いたところ、

「仕事が道楽だからだよ。」

そんな答えが返ってきました。

仕事を楽しんでやることが、長く続けるための秘訣なのかもしれません。

「でも最近は、どうも足腰が痛くてだめだねー。」
と笑いながら話す市川さん。

いやいや、そんなこと言わずに、これからも末永くよろしくおねがいしますねっ。(笑)

社長とツーショットを撮らせてもらいました。
お互いに軽口を言い合う二人ですが、息はピッタリ。

私も、駆け出し建築士として、ちょっと羨ましく思ったのでした。

地域の家づくりを支える木工職人の市川さんでした。

文:井出

2017年11月27日

Post by 株式会社 macs

カテゴリー:ビオブログ, 地域のこと

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びお 株式会社マクス 取締犬

住まいマガジン「びお」の、静岡地方版ざます。
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