- 2011.02.15 火曜日
- スキーで折角遠出しましたので、帰りは長野を回ってきました。
以前、谷口吉生氏設計の東山魁夷せとうち美術館に行った際に、是非いつか千葉の東山魁夷記念館にも、と思っていましたら、先に長野の東山魁夷館に辿り着きました。
長野の建物も、谷口吉生氏の設計だそうです。
谷口氏の父吉郎氏と東山画伯が親交があったそうで、そのつながりから両美術館は谷口氏の設計なのだそうです。
ちなみに、つながりと言えば、千葉の東山魁夷美術館は、こちらも美術学校の同窓つながりで、吉村順三氏の設計です。
吉村順三と言えば、皇居新宮殿も手がけた偉大な先生ですが、それよりもやっぱり軽井沢の山荘(吉村別荘)が住宅設計に携わる者は憧れの頂点にあるのではと思います。
また、東山画伯の自邸アトリエには、吉村氏設計の障子があり、この障子は「吉村障子」として後の弟子達によって広められます。
以前ご紹介した山手工房さんの洒落庵でも、この桟と組子が同寸のモダンなデザインの吉村障子が印象的でした。
さて、話を東山館に戻しましょう。
ん?あれか…?
と思って近づくと、こちらは長野県信濃美術館。
ここに併設されているのが東山魁夷館でした。
建物のフォルム自体は、外からはよく見えません。
美術館内部は勿論撮影禁止ですから、ロビーで写真撮らせてもらいました。
瀬戸内美術館でもそうでしたが、絵を鑑賞するところは広い空間でしたが、休憩スペースは出来るだけ天井を低くし、大きな窓から視界を外に向ける設計がとても素敵でした。
「くつろぐ場所」と言う意味では、全く同じ考え方なのですね。
内部の作品は、個人的にはあの吸い込まれる様な青と緑の作品が少なく、スケッチなど、より専門的な通ウケする作品が多く、門外漢の私には少々物足りなく感じました。
さて、美術館をあとにし、徒歩で道路を渡ると、牛に引かれて善光寺です。
長くなりましたのでまた明日。
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