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唐招提寺 & 薬師寺

昨日に引き続き、ミニ建物探訪・奈良編です。

今回は、昨日の東大寺を初め、超メジャーな所ばっかり。
本日は唐招提寺と薬師寺です。


唐招提寺は、天平の甍(いらか:棟・瓦・若しくは屋根そのものを刺す場合も)と称される、多くの優れた建物や美術が開花した天平時代においても、その美しさが突出する建物と言われています。

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あはぁ〜ん、確かに美しひ。

上の唐招提寺金堂は、平成の大修理(全部材を解体・補修・再組立)を終え、その工事の様子は、境内の展示だけでなく、ホームページでも見ることが出来ますし、昨日も書きましたBSの番組でもスペシャルでやってました。

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分かりますでしょうか?
こちらは地長押の部分ですが、寄せ木細工のように補修が施されています。

新しい物で交換してしまえば、どれほど楽か分からないのに、傷んだ部分だけ丁寧に鑿で取って交換する、気の遠くなるような作業だったことでしょう。

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「あぁ、この尾垂木が再組立の時入らなくて棟梁が悩んだんだよねぇ…」
とか、TVで補修風景を見たので、まるで自分が直したように楽しく拝観できました。


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柱の上下にこの様なマークが打ってあり、おそらくこれで今後の測定実験するんでしょうね…。

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で、その柱。
どうしても根本の方が腐っちゃうんで、腐った部分だけ接ぎ木して補修するわけです。

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こんな感じ。
補修部分は十字型のホゾで組まれ、同時にその根本は“へそ”の付いた礎石に、石の凸凹まで綺麗に写し取って(光らせて)乗せられる。
しかも一本一本は固定されているわけではなく、石の上に乗っているだけだから、水平に建たせるのは至難の業。
1ミリずれても上では1cm以上ずれてくる計算。
いやはや、昔の大工さんてば、今みたいにレーザー測定器もない時代に、凄腕過ぎっ!

マクスが取り組む板倉造りの家の原点、校倉造りもあるし…、
あぁ、楽しひ〜っ。

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楽しいと言えば、出張に必須の、新幹線での読書本
今回は奈良行きに合わせ、内田康夫の「平城山(ならやま)を越えた女」。
60年前に起きた、新薬師寺の香薬師盗難事件をモチーフに、浅見光彦の推理が冴え渡る定番のトラベルミステリー(面白かった。お勧め作です)。
登場人物の一人が
 「この身は二十年の人生で果てるけど、日本には悠久の生命体が存在していて、
  その細胞の一つに生まれ変わるのだ−と思った。奈良にいるとそう思えた。」
と語るシーンがあります。

風情のない私でも、確かに、奈良の建築物・彫刻・そして自然にふれれば、そんなふうに感じますね。
なぁ〜んて、本の内容とリンクしながらの移動。
薬師寺へ。


ちなみに、恥ずかしながら、本を読むまで知りませんでしたが、上記「新薬師寺」と今回行った「薬師寺」は、宗派が違う別の寺で、新しい古いの別ではなく、「新」は、「“霊験新たか”の“新”」なのだそうですね。

で、薬師寺と言えば、何と言ってもこれ!

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おほぅ…、あぁ…、
何て美しい。
この上品かつ威厳のある佇まい。
国宝の東塔。

三層(六層に見えるけど三重の塔です)の屋根と裳階(もこし)の絶妙なバランス。
どこがどう短くても長くてもダメなんでしょうね。
うっとりする美しさです。

隣接する赤い西塔が、約築30年。
東塔は薬師寺で唯一創建時より残る建物。
この対比が、まさに先ほどの「悠久」を感じさせるたまものではないでしょうか。


美しいと言えば、薬師寺の国宝の聖観世音菩薩像は、門外漢の私が見ても確かに美しい。
癒される神々しいお姿でございますね。

でも、私が気にかかったのは、聖観世音菩薩像がある東院堂に展示されていた、東塔の心柱を繋げる、『貝の口継ぎ 』(かいのくちつぎ)と言う継ぎ手の見本。
実物を始めてみましたが、よくこんなのを考えついたものだ、と社員大工の丸山と感動。

「堂内撮影禁止」
と書いてありましたが、堂の端にちょこっと置いてあるこの継ぎ手模型。
「これだけ写真撮らせていただけませんか?」
と聞いてみましたが、やっぱりダメでした(涙)。


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