- 2010.07.02 金曜日
- 昨日は「職業講話」というプログラムで地元の中学校に行ってきました。
このプログラムは、地元在住(出身)で様々な職業の方を招いて、生徒に話をする、というもので、もう随分前から行われているようです。
私も、ひょんなことから中学校から依頼をいただきまして(ま、正直嫌いじゃないもので…)、喜んで参加させていただきました。
今の仕事のやりがいや、大変なこと、中学生に向けた言葉、などを話す、という会でしたが、私は「クレーム産業」とか「3Kの職場」とか言われるこの業界の大変さと同時に、
「住む人の命を守っているんだから、医者と同じ尊い職業なんだという気概を持て」
という建築家の安藤忠雄氏の言葉を大切にしながら日々頑張ってます、というようなお話しをさせていただきました。
そして、中学生へのメッセージ。
私は娘が生まれたときは、生死を彷徨う我が子に対し、自分の命と交換でもいいから助かって欲しいと願ったこと、
それは、きっとみんなも将来親になったら思うであろうこと、
また同時に、みんなが生まれたとき、みんなの親も同じ気持ちであったと思うこと、
だから、ちょっとだけでもいいから親に感謝してみようよ、
そんな話をさせてもらいました。
ま、40にもなれば多少説教臭くなることは否めません(笑)。
でも、一番生徒が興味津々で乗り出してきたのは、質問タイムでの、ある生徒のこんな質問。
「給料はいくらですか?」
笑ってごまかしましたけど。
生徒のグループを変えて二時間、お話しさせてもらいました。
他に、消防署の署長さん、幼稚園の先生、レストランの経営者さん、宝塚出身のダンサーさん、介護施設の理事長さん、といったメンバーでしたが、終了後給食をいただきながら先生も交えての反省会。
「給料いくら?」
の質問は、他の講演者でも質問有ったそうです。
今の中学生は現実主義ですね…。
その際、介護施設の理事長さんが、
「給料の話が出なくて良かった。
不況を反映して、求人の面接に男性も訪れるが、一家を養える仕事ではないからと、
こちらからやめた方が良いとお伝えしている。」
とのことでした。
医療の話になったので、この場でも、娘が生まれた際、入院費が一日10万円かかり、総計が1000万以上になったものの、医療費助成制度でリネン代以外は全額補助をしてもらい、日本の社会保障制度は捨てたものではない、と思ったお話しをさせていただきました。
介護施設の理事長さんは、この話を受け、
「マスコミは、そういった良い面は一切報道せず、批判や不祥事や制度の不備
ばかりを報道していて、何の意味もない。
自民と民主も批判合戦なら、マスコミも揚げ足取りばかりで、全く建設的な議論ではない。」
と仰っていました。
本当にその通りだとおもいます。
どんな世界だって、悪い政治家・悪い役人・悪い警察官・悪い医師・悪い先生に悪い生徒、そして悪い建設会社…
挙げればきりがない。
でも、多くは善良である、だから日本は素晴らしい、そう思いたいですね。
これから厳しい社会の現実に直面しなければならないのは勿論事実なのですが、中学生には、日本というこの国に、誇りや夢や希望を抱いて欲しい…、
彼ら・彼女たちの真剣な眼差しを見て、そんなことを思ったのでした。
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- 日記・育児 | comments (1) | trackbacks (0)
Comments
高校の恩師に「白々しい」と怒られました。
返す言葉もございません。
撃沈…。