- 2010.06.01 火曜日
- 昨日に引き続き、三島市の次世代パッシブソーラーそよ風搭載の家を、ほんの少しご紹介します。
昨日は、雨水タンクをご紹介しましたが、雨水タンクは飲用ではないので、庭いじりが目的ですね。
というわけで、本日はシンボルツリーのご紹介。
「木は手入れが大変だからいらない」
と言う方も最近ではいらっしゃるようですが、「建物単体」よりも、「緑が寄り添った建物」の方が、数段、いや、何百倍も素敵になること請け合いです。
ステキとかキレイとか安らぐとか、そんな抽象的なことだけでなく、住む人の実利も勿論あります。
・簡単なところでは、隣地や道路からの目隠し、
・建物の奥まったところでは、木が水分を吸ってくれて、床下への湿気を緩和してくれます。
(ベタ基礎の場合あまり関係ないですけど…)
・特殊なケースですが、地域によってはこんな風に防風林になったり…
(過去ブログ:築地松)
・南面の大きな木は、夏は日陰を作ってくれるので、涼しくすごせます。
今回のシンボルツリーはまさにこれ、
「広々デッキに、木陰を作って紅茶を飲もう大作戦!」
です。
って、ちっちゃっ!
はぃ、今はまだ小さい木なのです。
大作戦にはほど遠いのですが、家族の成長とともに、この木もあっという間に大きくなって、夏は立派な木陰を作ってくれるのです。
冬は寒いじゃない?
いえいえ、そんなことはございません。
冬は落葉するので、ちゃ〜んと暖かな日差しが室内まで届くのです。
昔っからの知恵です。
この木は、桂(カツラ)の木。
中国では、「桂」は月にある高い理想の木、ギリシャの「月桂樹」は、オリンピックの勝者に送られた霊木。
でも、中国の「桂」はキンモクセイの仲間、ギリシャの「月桂樹」はクスノキの仲間で、「日本の桂」とは違う種類です。
桂は、結構大木になる木ですが、なんと言っても最大の特徴はこれ。
か〜わ〜い〜い〜ぃ、と思わず女子中高生の様な言葉を使いたくなる様な、かわいらしいハート形の葉が特徴です。
ほのかな芳香もあります。
シンボルツリーの選び方のコツは、
・まずは、目的によって、常緑か落葉かを決め、
・実がなるか、花がなるかなどもふまえて、好みの木を選び、
・植えるだけ(笑)
子供さんが小さいなら、新築のお祝いに、小さい木で良いと思います。
「この木もお前もこんなに小さかったんだよ」
なんて写真、ステキじゃないですか♪
小さい木の方が、全然安いですし。
それともう一つ肝心なことは、
「一本立ち」ではなく、「株立ち」を選ぶことです。
根元から何本かの幹が出ているのが株立ちですね。
これさえ守れば絶対に失敗なし!
一本立ちとは雰囲気が全く違います。
ちょっと高いですけど、ここは絶対に株立ちです。
お勧めは、
常緑では、白い小さな花と赤い実のなるソヨゴ、常緑樹なのに何とも葉が涼しげなシマトネリコ。
落葉では、花・実・紅葉が楽しめるヤマボウシ、花も紅葉もきれいなハナミズキ、白い実が可愛いエゴの木。
この辺が、定番中の定番です。
今回、なぜこの木を選んだのかは、お施主様と私の秘密ですが(笑)、桂の様な大木を庭に植えて大丈夫?
と思われた心配性の方のために追記しますと、上記の通り、株立ちのため、一番大きい幹から、これ以上は無理…、となる前に、切っちゃうんですね。
順番にそうしている内に、うまくするとまた新しいのが生えてきますので。
もちろん、昨日の外観見て下さい。
煙突ありますでしょ。
切った幹は、薪ストーブの燃料に!
これぞカーボンオフセット! エコですねぇ〜。
外構のフェンスには、モッコウバラ。
緑に囲まれたら、アルミフェンスよりずっとステキだと思いませんか?
【冨嶽町家 構造見学会】22年6月19(土)・20(日) 富士市厚原
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