- 2010.05.11 火曜日
- 見学会の告知に一生懸命で、先月の出張の際のご報告をしておりませんでした。
とても美しい建物達を今回も見て参りましたので、ブログの中でも私の趣味のカテゴリー、「ミニ建物探訪」シリーズです。
今回の出張も、マクスで加盟する町の工務店ネットの勉強会です。
町の工務店ネットは、今回もより進化した長期優良住宅先導事業の採択に向け驀進中です。
そのご報告はまた後日ということで、本日は、福岡県北九州市の門司港周辺の建物をご紹介いたします。
今回の出張は、博多〜山口〜広島を一泊で駆け抜ける恐ろしく慌ただしいスケジュール。
写真は、まだ他のメンバーが就寝中に起きて、明るくなり始めるのを待ち、やや二日酔いを押して散策を始めたスタート地点の「ブルーウイングもじ」。
日本最大級の歩行者専用跳ね橋で、関門階級尾を望むデートスポットらしいです。
って、写真ではロマンチックに映っていますでしょうか?
実際は、雨はひどいし、風は強いで、折りたたみ傘は反転するし、とにかく寒い…
ホテルを出て数分でズボンも靴下もびっちょびちょ(涙)。
でも!
ブログ命の私としては取材続行です。
(業務連絡:社員の皆さん、私は出張で遊んでいるわけではないのです)
というわけで、こちらは、国際記念友好図書館。
門司港は古くから、九州の玄関口・大陸貿易の拠点として栄え、特に大連市と重要な国際航路がありました。
この建物は、大連市と北九州市との友好都市締結15周年を記念し、大連の歴史的建造物を複製した物だそうです。
ちなみに、酷い風雨でレンズが雨に濡れております(泣)。
上記の歴史の部分は、説明書きの引用なので、工務店ブログらしく建築のコメントをいたしますと、
軽井沢などでよく見られる、スティックスタイルのヴィクトリアン様式に近いと言えると思います。
・急勾配のクロスゲーブル
・左側妻面(屋根の△部分)のスティックワーク(斜めの板)
・同じくその妻面の破風のトラスの様な装飾
・同じくその部分のオーバーハングした軒
これらの特徴がヴィクトリアン様式に見えます(私には)。
もっとも、板張りではないので、分類的には全然違うのかも知れません。
下側がレンガで、ドイツ系のハーフティンバー様式、と書け間違い無しです。
私は建築史家ではないので、専門家の方が違う!とお感じの際は優しくコメントお願いします。
マニアックな方は、以前ご紹介した、チューダー様式の建物と比べていただくと面白いかと。
こちらは旧門司税関。
ルネッサ〜ンス(古)な赤煉瓦の建物ですね。
小樽の赤煉瓦倉庫を思い出すなぁ〜。
次は、旧門司三井倶楽部。
三井物産の社交倶楽部だったそうで、アインシュタイン博士夫妻が宿泊した部屋も、当時のまま保存されていそうです。
先ほども書いた、チューダー様式のハーフティンバーの建物ですね。
面白いのは、以前ご紹介した六華苑同様、大正〜昭和のレトロな家らしく、和館が併設されています。
最後は、門司のシンボル、JR門司港駅。
大正3年に建てられた九州で最も古い木造の駅舎で、駅としては全国で唯一国の重要文化財に指定されているそうです。
こちらもルネッサ〜ンスな建物ですが、フォトショップのテキストとかでも見かける有名な建物なので、どこかでご覧になった事がある方も多いはず。
タイムスリップしたようなレトロな雰囲気の駅ですよね。
映画のセットのようで、嬉しくてぐちょぐちょのズボンのことも忘れ、思わずにんまりしてしまいました。
通勤の方は、さぞかし変な奴だと思ったに違い有りませんが…(笑)。
出張報告はまだまだ続きます。お付き合い下さい。
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