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大山崎山荘美術館

連休も終わり、本日より通常モード。
構造見学会も近いので、張り切ってこ〜ぅ!

さて、本日は休み明けという事で、現場の事ではなく、先月末の続きで京都で見てきた建物のお話しです。

本日は、天王山の中腹にあるアサヒビール大山崎美術館

山崎と言えば、飲兵衛垂涎の地。
サントリーのシングルモルト「山崎」だけでなく、試飲の楽しいビール工場も有りますが、あくまでお仕事なのでそちらはパス。

また、天下分け目の天王山。
山崎合戦でも有名ですね。

  ※余談ですが、天下分け目と言っても、天王山で合戦があった
   のではなく、合戦は天王山の麓であって、合戦後に秀吉が盛
   んに茶会を催して僅か二年足らずで取り壊した山崎城が天王
   山にあったんですね。
   歴史に疎い私は、地元の山崎歴史郷土館の学芸員のおじさん
   に教えて貰いました。
   も一つちなみに、この郷土館には、山崎駅前にある、千利休
   作と言われる三畳の小宇宙「国宝 待庵(たいあん)」の実
   物大レプリカが展示されています(本物は数ヶ月前から予約
   が必要)。


さて、本題を進めましょう。

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実業家加賀正太郎が自らの山荘として設計、建てたもので、山荘は大正時代に木造で建てられたのち、昭和初期に増築、平成になり、天保山周辺の自然保護のため、アサヒビールが美術館とし、現在に至ります。

と、それはさておき、

う、美しい!!。

ハーフティンバーのチューダー様式の建物。

ハーフティンバーとは、ティンバーが材木ですから、半分材木?
そうではなく、太い木材の軸組の間に壁を作り、日本の真壁作りと同様に、その軸組(ティンバー)である柱や梁や筋交いが半分壁から出ている作りを言います。

チューダー様式とは、1895〜1950頃の折衷主義(ヨーロッパや当時の新世界の植民地に建てられたオリジナルを踏み外すことなく忠実に伝統を踏襲した、歴史主義と復古調の様々な様式が共存している)の住宅の一つで、中世のヨーロッパの城や協会のようなデザインの家を言います。

特徴として、サイド・ゲーブル(簡単に言えば正面でなく左右が妻)で急勾配の屋根が多く、一つないし複数の際立ったクロス・ゲーブル(写真のように妻が折り重なる・二つ妻が付く場合は必ず左右非対称)によって特徴付けられたファザード(正面から見た外観)があげられます。


いや、理屈はおいといて美しい!

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写真は二階のテラス。
ここは、喫茶室になっており、山荘の広大な庭園の四季を眺めるのと同時に、木津川・宇治川・桂川が合流し、淀川となって大阪方面へと流れる、まさに合戦が行われた地を一望出来る素晴らしいポイント。

ゆっくり紅茶でも、と思いましたが、おばさま方の集団に占領され、とても静かに眺めを楽しむどころではなく…。


いやいや、おばさま方だって楽しんでいらっしゃるのですから文句を言ってはいけません。

この建物が美しいのは、以前の京都シリーズで書いた二条城の本丸御殿同様、本格的なデザイン・スタイルにあるのだと思います。

日本の家は、伝統的な和風で入母屋でなければならない、
これは違うでしょう。

もちろん、素晴らしい和風建築は世界に誇る住宅建築だと思いますが、入母屋で瓦葺きでリシンの壁なら、日本の家は全て美しいかと言えば、
決してそんな事はなく、階高が変に高い入母屋で、むくりばかりが目立つ家は、例えが悪くて申し訳ありませんが、
「頭の薄いおっちゃんが、ちょこっと小さい帽子を乗せている」
様な、滑稽と言っても過言ではないアンバランスさを感じてしまいます。

では、現代の住宅建築は、モダンな洋風がよいのか?
と言えば、もちろんそれも違うでしょう。

「風(ふう)」
がいけないのだと思います。

先程のチューダー様式で言えば、チューダー風住宅というか、チューダースタイル住宅というのでしょうか、「なんちゃってチューダー」は×です。
何のへんてつもない白いサイディングの住宅に、12ミリの細い出来合いの建材をペタッと貼って、
「はぃ、チューダースタイルのモダンな住宅の出来上がりぃ〜」
がいけないのだと私は思います。

新興住宅地で、この“風”が並んでいると、もう少し街並みというものを考えて欲しい…と思います。
そこに住む人の資産価値にまで影響するわけですから。

シンプルモダンスタイル
シンプル和風スタイル
プレーリー風
ジョージアン風
チューダー風
スパニッシュ風

この、風(ふう)が並んでいると、ちんどんやさんになってしまいます。

もちろん、住宅は予算との兼ね合いですから、全てを本物様式というのも難しいのですが、○○様式とか、××スタイルにするのであれば、例えば道路から見える正面は、本格的なそのデザインにする、といった事が必要なのでは…。

そんな事を思いました。


と、例によって、どんどん横道に脱線してダラダラ長くなってしまいましたので、明日に続きます。


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