- 2010.04.06 火曜日
- 伊勢への出張の報告が終わっておりませんでした。
本日ご紹介するのは、マクスが加盟する町の工務店ネットのせこ住研様の『伊勢町家』。
この『○○町家』は、町の工務店ネットと建築家の趙海光先生のコラボで生まれた『現代町家』というスタンダードハウス。
趙先生の考案した【平角スケルトン】+【ベース&ゲヤ】という設計ルールを元に、各地の工務店が自由に発展させるというもの。
すでに全国でこの現代町家は展開されており、国の長期優良住宅先導事業に採択されているだけでなく、昨年度グッドデザイン賞を受賞したこともあり、町の工務店ネットでは今かなり「熱い」ムーブメントとなっております。
ちなみに…
愛知の尾張町家
大分の府内町家
香川の讃岐町家
をこのブログでもご紹介させていただきました。
というわけで、さっそく伊勢町家へGO!
片流れが現代町家の基本フォルム。
基本のベースは6m角のモノコック構造で、内部は自由なスケルトン&インフィルの考え方。
それに様々なゲヤがくっついて、空間を構成する。
基本はこれだけ(書き出せばキリがないほど奥が深いのですが…)でも、各地の工務店が手がけた家は、その工務店独自の特徴や工夫に溢れるから面白いです。
それが、フランチャイズとの決定的な違いです。
この伊勢町家では、下家が離れとして、母屋と斜めに配置されています。
離れの中。
離れから母屋を見ると、建物を振ったことにより、庭を挟んでつかず離れずの視線が出来ているのが分かります。
こちらは、ちょっと小さいけど、登り梁から吊ったバルコニー。
こちらは、2m×2.5m(尺モジュールで3畳と同じ広さ)の小さな小さな部屋。
ここを、
『狭っ!物置みたいっ!』
ととるのかどうかは、設計センスと、住む人の感性。
この部屋は、いわば隠れ家。
この隠れ家から庭を眺めれば、この家で一番贅沢な空間であることが分かるのです。
見学させていただいたせこ住研様は地元ではかなり力を持った超元気印工務店。
社屋の倉庫はその辺の材木屋では太刀打ちできないほど。
でも、社長の世古さんは、未だ誰より勉強家で謙虚で楽しい人格者。
世間は広い…。
毎度毎度、出張の旅に、まだまだ勉強!と私は燃えるのです。
と、うらやましがっているだけでは成長しません。
良いと思うとすぐやりたくなる性格の私も、もちろん遅れてなるかと町の工務店ネットの現代町家に取り組んでおります。
こちらは、今月着工の二棟のマクスの現代町家。
本日ご紹介した『隠れ家』や『吊りバルコニー』のエッセンスも入っています!
富士山の麓のこの地に、富士山の様に孤高で美しい現代町家をマクスの現代町家としたい。
そんな思いを込めて、『富嶽町家』としたいと思います。
現在ホームページも制作中です。
もちろん、工事が始まりましたらブログでもご紹介して参りますので、お楽しみにして下さいね。
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