- 2010.04.02 金曜日
- 伊勢方面への出張報告の続き(前回:六華苑)です。
今回の出張も、マクスが加盟する町の工務店ネットの勉強会でしたが、参加工務店のみんなで早朝から伊勢参りに行ってきました。
雨の宇治橋です。
伊勢神宮は、ご存じの通り、式年遷宮と言って二十年ごと、そっくり建て替えを大昔より繰り返してきています。
私は三度目の伊勢参りでしたが、昨年の遷宮完了後初めて訪れました。
内宮神域へ続くこの五十鈴川にかかる宇治橋も、もちろん遷宮によって掛け替えられたのですが、昨年11月5日に渡始式があったばかりで、桧が香るようでした。
罰当たりな無神論者の私でさえ、厳か〜な気持ちになるのですが、やっぱり目がいくのはこういうところ。
橋にかかる高欄です。
中央の擬宝珠(ぎぼし)が乗っているのが男柱。
それに刺さる丸桁と平桁。
ちなみに男柱以外で桁を支えているパーツは「たたらづか」。
男柱の横にくっついているのは、半分だから半たたらづか。
床の間の框が刺さる束もたたらづかと言います。
高欄の「たたら」は木偏に而と書きますが、床框の「たたら」は「立足」と書く様で、製鉄のたたら(踏鞴・鑪:こちらは「ふいご」なので違うと思うのですが…)と合わせ、語源が同じなのか違うのか、私は知りません(ご存じの方がいらっしゃったらいつかコメントしていただけると嬉しいです)。
それはさておき、びっくりするほど光ってる!
※大工用語【光る=隙間無くぴたっとくっつける】
こんな大きな材料を、しかも角でもない材料通しを、角度が振れながら(この場合緩やかなカーブ)光らせるとは!
伊勢神宮だけに神業に思えます。
ちなみに、この橋の高欄、
350本の部材を現地で組み合わせ、長さ101.8mに組んだ後、固定位置にある親柱の26ヶ所の穴に4時間かけて少しずつ落とし込むのだそうです(お伊勢さんニュースより)。
この技術が確実に伝承される様に、20年ごとの遷宮を繰り返してきたわけですね。
はい、この奥に天照大神がいらっしゃいます。
こっから先は撮影禁止。
家内安全・商売繁盛をお願いして参りました。
さて、この後、皆で名古屋に移動。
株式会社オザキ建設様のご厚意で、建築家の村松篤氏設計の建物を見学させていただきました。
いや〜っ、何なんでしょうね、この緊張感。
私の下手な写真ではお伝えしきれないと思うんですけど、建物から伝わってくる上質な雰囲気。
技術ってキリがないことを改めて思い知らされます。
死ぬまで勉強ですね。
↑自然素材を扱う工務店のブログが集まってます【日本ブログ村】 - ミニ建物探訪 | comments (4) | trackbacks (0)
Comments
赤福は買いました(笑)。
駅のキオスクで買いましたが、私が何も言ってないのに
「製造日は…賞味期限は…」
と説明してくれました。
当分の間、偽装問題はついて回るんでしょうね。
お天道様は見てござるバイ。
遷宮と宇治橋まで架け替えるとは
その伝統の継承はすごいね。
おかげ横町はどうでしたか。
おっと、勉強優先でした。
食べ物は二の次ですね。
でも赤福も穴子も。
うまかですバイ。
出張の度に本体より高くてでかい広角レンズを付けたデジ一を旅行鞄に入れて…。
結構大変なんですけど、ブログに命をかけている私としては、眼鏡とともに手放せないアイテムなのです(笑)。
そうだったのですか。
ところで、この家は本当に良かったですね。
写真で十分に伝わってきますよ!
あの広角が効いていますね〜。
私も買おうかな?