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赤みの長押(なげし)

沼津市の新築住宅工事現場。
【丸太柱の家】です。

本日は和室の造作工事をご紹介します。

s-090916 (1).jpg

天井には、桧の小幅板が張られました。

最近では和室自体が減りましたし、畳の部屋はあっても、壁や天井は柱が見えない大壁造りが主流で、壁も天井もビニールクロス、と言うのが普通の和室になってしまいましたが、やはり、こういったちゃんとした柱が見える真壁の和室もいいものです。

真壁の和室というと、天井は敷き目天井と言いまして、45cm間隔の木目、と言うのが一般的ですが、この敷き目天井も、最近では、ラミ天と呼ばれる、木目を印刷ラミネートした材料が主流です。

さらにはビニールクロスの敷き目模様の物も多く使われます。

本物の木を薄くスライスした突き板の敷き目天井は、施工時に手あかが付くと、何年も後になってその手垢が浮き出てきたりするので、気を遣わなければなりません。

とにかく今、建築業界は、
「早く仕上がる」
「安く仕上がる」
「クレームが出にくい」

この三つばかりが金科玉条のごとく蔓延していますが、それが長い目で見て本当にお客様のためにあるのかは甚だ疑問に思います。

確かに、クレームは誰だって嫌だし、ちょっと漆喰にヒビが入った、ちょっと木がすいた、
そんな時に、悪徳業者の如く罵られる、訴えられる、と言うような話を聞けば、合成樹脂がたっぷり入った、曲げても割れない塗り壁材や、美しい木目が印刷された木目“調”の建材などを選択してしまうのかも知れません。

信頼関係を構築するのって、本当に難しいですからね。


さて、例によって話が逸れました。
話を戻しましょう。

この様な桧の天井ですが、とっても幸せな香りがします。
この香りは、残念ながら、だんだん薄れてはきますが、5・10年と経っても、雨の日の様な湿度の高い時には、ほのかに香ります。

やっぱりそれが本物のみが持つ良さなんです。


大工もやっぱり、そんな時には喜んで仕事をします。
腕の見せ所だからです。

枠材を取り付ける工事を造作工事、と言いますが、造作仕事の善し悪しの見分け方は、ずばり取り合い部分。

材料と材料がしっかりくっついている、
基本中の基本ですが、その基本をどれだけ丁寧に出来るかが問われる工程です。

s-090916 (2).jpg

これは鴨居をしたから撮った写真ですが、
うん、溝の中までしっかり付いています。
グーです。


大工も、
「こういう仕事は久しぶりですからね」
と嬉しそうでした。

現場監督も嬉しいようです。
良い材料が入っていました。

s-090916.jpg

これは、長押(なげし)と呼ばれる部品です。
和室で鴨居の上にぐるっと回っていて、ハンガーとかを掛けたりする部分です。
本当は掛けて欲しくないですけど(笑)。

無垢の杉の赤みで、柾目です。
赤みとは木の中心部分の成長が終わったところ。
芳香属のフェノール類や光沢のもとのワックス類、耐久性のもとのタンニンなどが多く含まれる部分です。

能書きは別に、造作材としては、美しい部分、値も良い部分です。
白太(しらた:白身の部分)と混じる材料を源平と呼びますが、赤みのみにすると、値段もぐっと上がります。

そして、写真のように柾目(木目模様を板目と言い、年輪が細く平行に走るのを柾目(まさめ)と言います)だと、さらに高くなります。

通常、杉の赤みで柾目の長押、というと、表面のみ突き板を貼った集成材となりますが、監督が奮発して無垢の材料を用意したようです。


良い材料や良い仕事を見ると嬉しくなりますが、会社の代表としては、利益も少々気になったりします(笑)。


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