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給湯器の減圧の意味

現場監督ブログに、城内監督が、
「給湯器の減圧タイプはリフォーム向き」
と書いておりまして、その理由について、
「朝までかかるのでお尋ね下さい」
と端折っていますので、責任を取ってご説明させていただきます。

(週明けからお勉強したくないという方は、また明日、よろしくお願い申し上げます(笑))


まず、蛇口をひねると水が出てくるのは、水道に圧力がかかっているためですね。

水道の圧力は、地域によって、圧が高い・低いが異なりますが、おおよそ3〜7キロと言われます。

正確に書かせていただきますと、3〜7kgf/cm²です。

物理が苦手な私ですので、子供じみたご説明になりますが、
蛇口を真上に伸びるパイプに繋いで開けた場合、10mの高さまで水が行く圧力
が100キロパスカル(100kPa)で、
1kgf/cm²=98.0665kPa
です。

私たちは物理学者ではないので、1キロ=100キロパスカルと言っています。


ここまでが前置きです。
(帰らないで下さ〜いっ)


もともと、給湯器は灯油が多かったわけですが、ガス給湯器、いわゆる瞬間湯沸かし器が登場すると、とても重宝されました。

理由は、お湯の出、つまり出湯圧力が高いからです。

なぜガス給湯器の方が出湯圧力が高いかと言えば、
ガス給湯器は水道に直接結ぶ水道直圧式なのに対して、灯油のボイラーは貯湯式、
つまり、
タンクに一旦お湯を貯めてから出すために、
「減圧弁」
と呼ぶ装置で、水道の圧力(3〜7キロ)を、0.8キロまで落として給湯するのです。

減圧しないと、給湯器の貯湯タンクの強度を高めねばならず、ボイラーが高額になってしまうから、当初は減圧タイプしか有りませんでした。

 ※現在は、灯油のボイラーも高圧タイプ(1.7キロ)や、水道直圧タイプもあります。

 ※減圧タイプは、温度上昇で貯湯タンク内の水が膨張するため、それを逃がす
  オーバーフロー配管が有ることで、見た目でも区別出来ます。


さて、減圧タイプのボイラー(灯油ボイラー)の場合、0.8キロなら、冒頭の説明に戻りますと、地上8mの高さまでしかお湯が届きません。

(地上8mでは、蛇口をひねっても全くお湯が出ないということです)


二階のシャワーヘッドの高さは、地上4m以上ありますから、お湯が出ない程ではないにしても、どうにも物足りない…、
となるわけですね。


で、ようやく城内監督の補足に辿り着くのですが、灯油ボイラーでも直圧式があるなら、問題ないじゃない、
となるわけですが、実はそうでもなく、
リフォームの場合、今まで20年とか減圧タイプのボイラーを使ってきたお宅で、直圧式のボイラーに切り替えると、その圧力に耐えかねて、水道管(床下や壁内のお湯の配管)の継ぎ目などが破損して、水漏れ事故を起こすことがあるのです。

だから、
減圧式は、リフォーム向き、
となるわけですね。


補足ですが、
「エコキュート」も減圧しています。

エコキュートは深夜電力でタンク内の水を高温のお湯に換えます。

お湯を使った分だけ水が補充されるので、タンク内は常に満水、つまり空気は入っていません。

でも、水道の圧力そのままでタンク内のお湯を押し出しているわけではなく、灯油ボイラーの高圧タイプと同じ、1.7キロまで減圧しています。

やはり同様に、主にタンク強度の問題だそうです。


ですから、今まで、特にマンションなどにお住まいで、ガス給湯器を使っていた方が、新築でエコキュートに変えた場合、
「新築なのにシャワーの出が悪い!?」
と感じる方がいらっしゃいます。

このため、最近では、エコキュートも3キロの高圧タイプもデビューしています。


以上、長々とご説明にお付き合いいただき有り難うございました。
熱いシャワーと冷たいビール、最高ですね(意味無し)。


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