- 2009.05.14 木曜日
- 先日、会社に展示してあったパネルを取り外しました。
明日の見学会で使おうと思っての事なんですが、ビニールクロスの壁がこうなっていました。
ちょっと写真だと分かりづらいですね。
点線で囲ってみましょう。
そうです。
パネルがあった部分が黒くなっています。
よく床の上にあったタンスを動かしたら、そこの部分だけ床が紫外線から守られていて色が昔のままだった、
ということはありますが、今回はその逆。
パネルがあった部分が黒く汚れていました。
この原因は、パネルの裏面の薄い発泡スチロールの板です。
そう、静電気で埃を寄せ付けて、それが壁にくっついたんです。
実は、この静電気がビニールクロスが汚れる正体です。
天井のビニールクロスが汚れるのはこんな理由だったんですね。
ビニールクロスだと、汚れは拭けば落ちるけど、漆喰のような塗り壁は汚れが染み込んで大変そう、と言うご意見を伺いますが、実はそうではありません。
塗り壁でも、割れないように、また安くできるように合成樹脂が含まれているものはビニールクロスと同じですが、自然素材百パーセントの漆喰などの左官材は、静電気を帯びないため、埃を呼び込んでくっつける、という事をしません。
ですから、汚れた手で触らない限りは、天井や高い所などは、ビニールクロスなどに比べて、はるかに長い間、ず〜っとキレイです。
もちろん、タバコ吸ったりしちゃ駄目です。
(私はタバコ吸わないのであっさりと言いますが…)
同じ事は外壁にも言え、合成樹脂の塗り壁材に比べて、排ガス等による壁面の汚れに対し、かなり優秀です。
もちろん、サッシからの雨だれの跡とか、それなりに施工法の知恵も必要な部分ですが。
そして、日本の住居の知恵、【軒を深くする】、【霧除けを設ける】というのもとっても大事ですね。
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