- 2009.05.08 金曜日
- すっかり本題とずれてしまった昨日の続きです。
この大山崎山荘美術館は、昨日書いた通り、ハーフティンバーの美しい伝統的な建物なのですが、コンクリートの造形美を追求し続ける世界の安藤忠雄氏が設計した新館が併設されています。
写真の右手に少し見えますよね。
コンクリートが。
ここまで来ればはっきり見えますね。
美術館本館では、「濱田庄司の眼」と題して、民藝運動の旗手として知られ、人間国宝の認定を受けた陶芸家・濱田庄司の器の数々が展示されていたのですが、やっぱり安藤氏の設計図面の展示の方が数段刺激的!!
ちょっとドキドキしながら新館に行ってきました。
残念ながら、建物内部の撮影は禁止なのでブログではご紹介出来ませんが、本館の内部も素晴らしいですが、新館も素晴らしい!
新館は、「地中の宝石箱」と呼ばれるそうですが、周囲の美しい庭園との調和を計り、地中に円柱形のギャラリーとして設計されていました。
「昨日の伝統的デザインが良い、と違うじゃないか!」
と言うご意見があるとすれば、
【デザイン=伝統的が正解】
というのが私の主旨ではございませんで、
奇をてらっただけ、流行を追っただけ、ちょっと部分的にマネしてみただけ、
というのはいけないと思う、というのが私の考えでございます。
(ま、何事も最初は真似から始まるわけで、その意味では私も、
何か良いものを見るたびに、真似てみたくなるので、猿まね
にならないよう、自分なりに消化して真似だけに終わらない
よう、と言う気持ちが大切かと…)
その意味でこの新館が美しいのは、やっぱり考え抜かれた細部の納まりとか、絶妙の寸法バランス、全体の配置計画から来るものだと思いました。
ギャラリーには、モネの睡蓮が展示されておりました。
これについて深いコメントは出来ませんので、
「良かったです」
と小学生級のコメントにてご勘弁を(笑)。
その山荘の美しい庭園もご紹介。
やったことなくても油絵書いてみたくなるような庭ですよね(笑)。
その庭の先に、先程の新館が見えます。
調和しすぎていて見にくいか…?
寄るとこんな感じに、新館の回廊の一部が見えます。
今回の京都は、勉強会がメインだったので、一緒に行った方々は建築関係の人間ばかり。
なので、この新館についても、
「地面に埋めちゃうのは反則だよね、埋めずに調和させて欲しかった」
という意見を仰る方も居ましたが、私は素直に、「すげーっ」と思いました。
目の保養になりました。
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Comments
見る人が見ると違うもんですね。
豚に真珠とはよく言ったもので…(笑)。
以前、自分が勤めていた店には、氏の作品が飾られていました。また、氏のコピーも幾つか使っていました。
どれもが、格調高い器で、見るからに高そうなものばかりでした。