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二条城

京都への出張中、空き時間を見つけて行った場所の一つです。

って、今更二条城をブログで説明してどうする、と突っ込まれそうなので、あまり専門的にならない範囲で、微妙〜に建築チックに書いてみよう、と思います。
(それでも私みたいに修学旅行が京都じゃなかった人居るかも知れないし…)

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東大手門から入って、最初にその荘厳な建築に驚かされる唐門です。

唐門、というのはこの門の名前ではなく、門の特徴による分類というか種類を指します。

屋根の樋が掛からない方の斜めの部分を破風(はふ)と呼びますが、この破風が曲がっている(建築では“むくっている”と言います)ものを唐破風と言い、唐破風が付いている門が唐門です。

ちなみに昨日のブログの写真でご説明すると…

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こんな感じですね。
も一つちなみに専務時代に書いた唐破風のお話しはこちら


話を戻してこの唐門、伏見城から移築されたと言われており、重要文化財に指定されています。

金色に輝く飾り金具は、立体的に見えるように周囲を曲げて作ってあって、その細工の細かいこと細かいこと…唸ります。


唐門をくぐると国宝の二の丸御殿。
慶喜さんが大政奉還を発表した大広間があることは、皆さんご存じの通り。

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凄いの一言に尽きるのですが、やっぱり目が行くのは…

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破風と破風の合わせ目の所にある、中央の大きな飾りは、懸魚(げぎょ)と言います。

なぜ魚の字が有るかと言えば、建物を火から守るために水に関する魚を模したといわれていて、天守閣の鯱(しゃち)と同じなのでしょう。

また脱線すると、以前伊豆で訪れた小民家の倉庫、板倉造りのその倉庫の窓には、「水」の文字が。

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(漆喰と黒漆喰で文字を浮かび上がらせています)

遠目からではこの懸魚が一枚板かどうかは分かりませんでしたが、それにしても凄い迫力です。


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来殿者を迎える唐破風の下にある彫刻も、見事としか言いようがないですね!

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門の透かし部分のデザインも、全て手の込んだ彫刻…。
今なら手間賃だけでいくらかかる事やら…。


内部は撮影できませんので、まだ見学したことのない方がいらっしゃれば、ウグイス張りの床を歩きながら、世界に誇る国宝を是非。


場所を移って重要文化財の本丸御殿。

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二の丸御殿と違って常時公開していないので中は見学できませんが、二の丸御殿が威風堂々の力強い建築なら、本丸御殿は将に優雅という言葉が相応しい建物。

惚れ惚れする美しさです。

火災で(多分)二度消失後、慶喜さんの住まいとして建築されたものも撤去され、現在の本丸御殿は、京都御苑今出川御門内にあった旧桂宮邸の御殿を、明治26〜27年にかけて本丸内に移築したものだそうですね。

つまり、数寄屋建築の最高峰とも言われる桂離宮(皇室関係のものは国宝に指定されませんので桂離宮も国宝に指定されないのですって)は桂宮家の別荘、この本丸御殿はもともとは桂宮家の本宅にあたることになります。

優雅さも頷けます。


この先の天守閣は、ご存じの通り今は跡だけでありません。
落雷で消失してしまったのですが、先程の水の話ともかぶりますが、木の家にとって、火災は大敵だったことがよく分かります。

デザイン性だけで外壁に木を使うことは危険。
でも、木目“調”の新建材では、この様な本物のみが持つ美しさには遠く及ばない。
だから私は不燃処理した本物の木をお勧めするのです。

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最後は上手く宣伝に辿り着きました(笑)。
長文にお付き合いいただき、有り難うございました。


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