- 2009.03.26 木曜日
- 昨日はブログをお休みしましたが、東京にインターネットのセミナーに行っておりました。
セミナーが午後からだったのと、場所が池袋だったので、早めに出発して以前から行こうと思っていた場所を見てきました。
というわけで、本日は、鈴木の建物探訪です(笑)。
プロの人が読んだら今更感が強いお話ですが、このブログはその様な意図ではありませんので悪しからず。
さて、若者の街、原宿駅に降り立ち、
ナウい(死語)、ヤングな(死語)、ギャル(死語?)達が闊歩する中、場違いな田舎者のオッサンは、肩身が狭い思いをしながら一人行くと…、
見えてきました!
「表参道ヒルズ」です。
この建物は、同潤会アパートの建て替えによって生まれた建物です。
同潤会は、建築士の試験には必ず登場するようなものでして…
(以下ウィキペディアより)
同潤会アパート(どうじゅんかい)は、関東大震災後に発足した財団法人
同潤会が東京・横浜に建設した鉄筋コンクリート造の集合住宅のこと。
近代日本で最初期の鉄筋コンクリート造集合住宅として貴重な存在であり、
居住者への配慮が行き届いたきめ細かな計画などの先見性が評価されて
いる。
特にその一つである大塚女子アパートは、完成時はエレベーター・食堂・
共同浴場・談話室・売店・洗濯室、屋上には、音楽室・サンルームなど
が完備されていて当時最先端の独身の職業婦人羨望の居住施設であった。
電気・都市ガス・水道・ダスト・シュート・水洗式便所など最先端の
近代的な設備を誇っていた。
というもの。
各地にあった同潤会のアパートは、老朽化によって順次解体・建て替えられましたが、今回の青山アパートは、他のアパート同様、歴史的価値が高いと保存運動も起こった末、建築家の安藤忠雄さんが一部分を再現するという形で、表参道ヒルズに生まれ変わった建物です。
最近は、東京湾のゴミの埋立地を、緑豊かな森 に変える「海の森」プロジェクトや、東京オリンピックの招致活動で、積極的にTVに出演されているので、私の様に地方の方でもこの建物をご存じの方も多いのではと思います。
でも、なにせお洒落な街のランドマークですから、田舎のオッサンには近寄りがたい…。
何回かは外から眺めていましたが、今回は意を決しての潜入です(笑)。
おおーっ、凄い。
内部です。
表の通りと同じ勾配で造られたスロープ沿いに、おっ洒落な店舗が軒を連ね、コンサートばりのスポットライトの演出と、音楽と小鳥のさえずりのBGM。
私、場違い…。
恥ずかしい思いをしながら、折角だからと一番安そうなラーメン屋さんに。
間違ってショットバーに入ってしまったかと思うような店内の内装に引きつつ、塩ラーメン1200円を注文(高っ!)。
ま、何事も経験です。
この表参道ヒルズは、マンションと合体しています。
もちろんセレブ用でしょうが。
名前が「表参道ヒルズゼルコバテラス」ってくらいですから。
ゼルコバはケヤキの事。
立派な表参道のケヤキ並木にある、スカイテラスハウスってところでしょうか。
通りの反対側。
格好良いですね~っ。
庇の出といい高さといい、スケール感が凄かったです。
坂を上った所。
手前は、冒頭に書いた、同潤会青山アパートが再現された棟。
正面から見るとこんな感じ。
この同潤会の棟も店舗やギャラリーになっています。
それにしても、二世帯住宅でさえ、意見調整が大変なのに、
この様な有権者が多く、しかも出資効率が問われる商用施設で、
ケヤキ並木との調和を計るために、建物の高さを低く抑えて、
内部に巨大吹き抜け空間を造っちゃうんですから、
やっぱり世界の安藤ですね。
箱の中に家を造ったり、
地面の中に美術館を造ったり、
池の下にお寺を造ったり、
しかもそれが多くの人に強い説得力を持つんだから凄いとしか言いようが無いですね。
建築誌から飛び出してきたような様々な建物をブラブラ歩きながら眺めて、目の保養になりました。
私も、もっともっと勉強しなくっちゃ。 - ミニ建物探訪 | comments (2) | trackbacks (0)
Comments
私はとにかく人混みが駄目です。
田舎モン最高!
やっぱ、いいと思いません?