- 2009.01.06 火曜日
- さて、本日は年が改まったというのに、昨年末のお話しです。
仕事納めの翌日、お客様と一緒に大阪に出張してきました。
目的地は、Ms(エムズ)建築設計事務所様の訪問。
暮れも押し迫ったクソ忙しいときに対応して下さったMsの皆様には、申し訳ないったらありませんでしたが、代表の三澤康彦先生直々にお話しを伺うことが出来、私は非常に勉強になり、非常に刺激を受けました。
三澤先生と言えば、今では全国的に利用されている、高強度で木材を接合するDボルトや、国産間伐材を利用した杉三層パネルのJパネル等の開発者としても知られ、雑誌にも度々登場する業界では超有名人。
奥様でもある三澤文子先生も、岐阜県立森林文化アカデミーの教授で有名人なのですが、出身が富士ということで、建築業界ではある意味、富士市と関係の深いスター建築家夫婦と言えるでしょう(勝手に言わせて頂きました)。
今回、お邪魔させて頂いた訳は又別の機会として、やはり基本的にミーハーな私は、雑誌で見る先生に直接お会いしてお話し出来ると言うことで、お客様より楽しんできました。
Ms様の手がけている建築中の現場も見学させて頂き、感じたことは、
やはり「いいっ!」
って事。
百聞は一見に如かずとはよくいったもので、雑誌で見るのと本物には、空気感とでも言うのでしょうか、大きな差があります。
そして、お客様も同じ事を言っていたのですが、
三澤先生の細部への気遣い、
建築への思想、
家造りが大好きだという気持ち、
そういったものをひしひしと感じた大阪なのでした。
やっぱりあっちこっち出て歩かなきゃ駄目ですね。
井の中の蛙にならないように、今年もひょこひょこ出て歩こっと。
三澤先生及び、Msスタッフの皆様、本当に有り難うございました。
参考リンク【Ms建築設計事務所ホームページ】
さて、Ms様での写真をやたらとブログに載せるのは礼儀に反しますので、代わりにこちらの写真をどうぞ。
ここは、大阪に新しく開通した地下鉄、京阪電鉄中之島線の写真です。
通常の駅と大きく異なるのは、新しい四駅全てに、木材が意匠的に使われている点。
木材は、このブログではおなじみの、不燃処理されたウエスタンレッドシーダー。
地下という、法的にも非常に厳しい防火制限がある中で、これだけの木が使われている事は、とりもなおさずこの木材の不燃技術のたまものです。
家族を守るべき住宅も、当然火災から守られなければいけないわけで、見た目だけで木を貼るのではなく、防火も考えて選ぶという意味で、今までの選択が正しかったなと、ちょっと良い気分です。
そして、どうしても造る側目線で見るので、
「良くもこんなに沢山貼ったなぁ〜っ」
と言うのが正直な感想ですが、なぜ、地下鉄に木なのか、がポイントだと思います。
後から出来た路線なので、当然かなり深い地下に作られています。
地上から階段を随分と下りて行くのに、圧迫感や閉鎖感を感じさせないのは、将に木の力と言うべきものだと思います。
木造建築の新たな可能性を世にしめした三澤建築と同じですね。
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