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シロアリに学ぶ家造り 続き

昨日の続きです。
シロアリさんが自然の法則に則って、賢い家造りをされているところまではお話ししました。

では、人間様の住宅はどうでしょうか?

日本には、言うまでもなく四季があります。
四季を決めるのは太陽です。
太陽は、季節ごと、違った動きをするのはご存じの通りです(もちろん動いているのは地球の方ですがそれはおいといて…)。

s-080728 (4).jpg

昔の理科の時間を思い出して書いてみますと、こんなふうになります。

おさらいですが、静岡の付近では、春分の日と秋分の日に、昼と夜が同じになります。
つまり、日の出が6時、日没が18時ですね。

この春分の日と秋分の日に、太陽がちょうど真南に来たとき、これを南中時太陽高度と呼びますが、水平線から54℃の角度に太陽があります。

では、もう過ぎましたが、夏至の日はどうでしょう。
夏至の頃、もっとも昼の時間が長くなりますが、南中時太陽高度は78℃にもなります。
ほぼ脳天から照りつける太陽…熱いはずです。

反対に12月末の冬至の頃、夜が最も長くなりますが、南中時太陽高度は30℃しか有りません。
角度にして夏の半分以下です。
陰が長いのもうなずけます。

そして上の下手な図を見て頂くと分かりやすいのですが、太陽は、高さ以外にもう一つ大きな違いがあります。

それは、太陽が日の出から日没までに通るコース。

夏至の頃は、真東よりも30℃ほど北寄りから登り、真西より30℃ほど北寄りに沈みます。

そして、冬至の頃は、真東よりも30℃ほど南寄りから登り、真西より30℃ほど南寄りに沈みます。

ということはつまり、秋分の日から冬を通して春分の日までは、太陽は北側は通らないと言うことです。


説明が長くなりましたが、ここまで宜しいでしょうか?

そうすると、これを住宅に活かすにはどうすればよいでしょう。
正解は、南北に長い家よりも、東西に長い家の方が有利、と言うことになります。

s-080728 (5).jpg

なぜか?

まず、夏を考えましょう。

夏は、冬よりも、東西面の日差しが強いのは先程のご説明の通りです。
昨日のシロアリの家と同じで、

朝、低い位置から差し込む東からの日射は、建物の奧まで届き、グングン室温を上げてしまいます。
なので、出来るだけ東面を小さくします。

強烈な西日も同じ。
出来るだけ西面も小さくしたいですね。

すると、南面が大きくなりますが、先程の図で、夏は日中は太陽が高いところを通るので、屋根の庇を大きくすれば、太陽が室内に入ってこない。

帽子を目深にかぶるのと同じです。
上の住宅の絵がそうですね。
日中は庇のお陰で室内に日が入ってきません。


では冬はどうでしょう。
太陽が南側から昇って沈むので、東西面の日照が望めません。

その代わり、南面に暖かな太陽があります。
ここで、先程の家のように、もし屋根の庇が深くても、太陽はぐっと低いところを通るので、家の中にも暖かなお日様が届くわけです。

これが、日本の昔からの家の在り方です。
なるほどシロアリさんにも負けていません。

日本は同時に雨も多いので、この庇が深いというのは、壁からの雨漏りも防ぐ役目があり、非常に理にかなっているんですね。


最近、庇のない、四角い家が流行っています。

s-080728.jpg

熱いし、ちょっとの雨でも吹っ掛けるので窓を開けておけない。
日本の昔からの知恵を甘く見ちゃぁいけないと思います。
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