

- 2008.07.15 火曜日
- 6/14に発生した岩手宮城沖地震から一ヶ月が経過しました。
現地ではこれから本格的な夏を迎えようとしている中、未だ大変な復旧作業が続いており、「お見舞い申し上げます」なんて簡単な言葉ではすまされないくらい、本当に大変なことと思います。
今回の地震や阪神大震災など、TVを見て大変だなぁ、と思うだけでなく、私たちも、いざ東海地震が来たら?と、教訓として活かすことが、被災した方々への思いに繋がるのではないでしょうか。
そこで、今回の地震について書いてみますが、特徴としては下記の通りだと思います。
・震源地付近の山間部で大規模な山崩れや土石流が発生した
・死者13名・行方不明者10名・負傷者300名以上
・土砂災害が目立ったのに対し、建物被害は少なかった
内陸部の深さ8kmと浅い位置で起こったこの地震。
マグニチュードは7.2。
マグニチュードは、地震時に発生するエネルギーの大きさそのものを表し、マグニチュードが1上がると、エネルギーの大きさは約32.6倍、2上がると1,000倍のエネルギーとなります。
ちなみに、東海地震で予測されているマグニチュードは「8」!。
岩手県奧州市と宮城県栗原市で震度6強を記録し、重力加速度の4倍の加速度が観測されました。
にもかかわらず、建物の全壊は20棟強。
同じく震度6強の能登半島地震では、2,300棟、新潟県中越沖地震では、7,000棟の全半壊があったことを考えると、圧倒的に少ないのが分かります。
ちなみに、この全壊数の少なさが、逆に国の被災者生活再建支援法が適用されず問題となっているそうです(毎日新聞17日)。
今回の地震の、規模における住宅被害の少なさは、地震動が0.2秒程度の極短周期であったための様です。
木造住宅は、地震の周期が1〜2秒程度周期が卓越した際に、共振して最も大きな被害を出すと言われていて、今回の地震には、この様な長期周期の揺れ成分が少なかったために、瞬間的には大きな力が発生しても、建物に大きな変位を与えることがなかった、と推論されています。
難しい話になりましたが、
「震度6強でもあれくらいしか潰れない」
というわけではなく、
「たまたま今回の地震は建物に被害を出しにくい揺れであった」
と言うのが正解のようです。
東海地震の際に、どの様な地震の周期になるのかは分かりません。
地盤、もっと言えばプレートの強度・堅さにも含めてそのメカニズムが複雑なためです。
そこで、やはり耐震補強が必要ですね、という話になってしまうのですが、本日はそうではなく、「地元ラジオ」をご紹介します。
前置きが異常に長くなりましたが、最近はどこでも、地元FMというのがありますね。
富士市だったら「ラジオF」(84.4MHz)。
超ローカル局なので、私自身車では、K-MIX(富士・富士宮85.8MHz)を聞いてしまいますが、この様なローカル局では、いざ大きな災害時には、非難情報・避難場所・炊き出しや支援物資の情報・そして何より行方不明者の安否情報が一日中流されるはずです。
まさかの地震の時、きっと役に立ちますので、カーラジオのボタンを登録しておくことをお勧めします。
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