- 2008.01.24 木曜日
- 東京から帰って参りました。
今回は照明に関する講義を聴きに行ってきました。
私は、普段から、照明計画を考える際に、部屋の広さに応じて、部屋の真ん中に照明器具を取り付けて、
「はぃ、OK」
と言う様にするのではなく、出来るだけ間接照明で、「良い雰囲気」を出すことを心がけておりまして、それを、もっともっと上手くなりたい、と今回お勉強に行ってきました。
秋葉原のショールームも見てきたのですが、照明器具だけでなく、「本物」と呼ばれる家具や設備器具の数々の展示は、非常に目の保養になりました。
一千万のキッチンセットも見てきました(笑)。
なので、色んな意味で勉強になりました。
次回のご提案の時から早速活かして行こうと思います。
でも、今回一番勉強になった、と言うか考えさせられたのは、現在問題になっている二酸化炭素を減らすと言うことですね。
オーストラリアでは、白熱電球が禁止され、蛍光灯に切り替え、というのが、国をあげて行われているそうです。
日本でも、マクスでも取り組んでいる、「チームマイナス6」の一環で、電球を蛍光灯に切り替えよう、と言うのを政府も言っています。
安部さんが電球型蛍光灯をもっているCMやポスターを大量に製作したのが、突然の辞任で無駄になったとか…(余談ですが)
でも、日本は既に、家庭での照明の8割が蛍光灯だそうです。
で、こっからちょっと難しくなります。
(そして、講師の河原武儀先生の受け売りです)
・6畳の部屋を考えます。
・平均照度を100ルクスにすると仮定します。
・すると、白熱灯では180W(ワット)、蛍光灯では60Wが必要です。
・上記の消費電力は、白熱灯が180W、蛍光灯が72Wとなります。
・これを、一日5時間点灯させた場合の電気代を考えます。
・電気料金が30円 / 1KWh の場合、白熱灯が27円、蛍光灯が11円となります。
・蛍光灯の方が安いですね。
・ところが、「快適さ」という観点から考えるとももっと複雑になります。
・白熱灯では、最初の設定の100ルクスで十分快適に生活できます。
・ところが、蛍光灯では300ルクス無いと快適に感じられません。
これは、クリュウソグラフというグラフで実証されています。
・すると、実際には、蛍光灯ではこの三倍のW数が必要となります。
つまり、216Wになります。
・電気代も、11×3で、33円となり、白熱灯の27円より、むしろ高くなります。
白熱灯は、蛍光灯に比べて、熱を出しますので、冷暖房まで考え出すと、もっと複雑になるのでしょうが、「快適性」を考慮すると、決して蛍光灯の方が電気代が安いとは言えない、と言うことでした。
なるほどと思いましたね。
それと、蛍光灯型ランプに、電気代何分の一、ってよく書いてありますけど、消費電力はそうかも知れませんが、電気には基本料金、というのがあって、基本料金は。電球の種類によらず一緒ですから、電気代自体が何分の一、というのは、上記の様な面から考えると、ちょっと首をかしげたくなりました。
やはり、昔の人が言って来た様に、
「もったいないから使わない電気は消しなさいっ!」
これが核心なのでしょうね。
で話は変わりますが、こっからは講義の受け売りではなく、私が感じたこと。
コンビニ(ミニストップ)でおそばを買ったのですが、「有料の割り箸」と言うのがありました。
一本というか、一膳五円です。
ミニストップの「木づかい運動」というものだそうです。
そもそも、割り箸は、日本の文化だと思います。
古くから、間伐材で箸を作っていました。
ところが、大量消費・コスト削減から、現在では、ほぼ全てと言っていいほどが、安い中国産です。
間伐材ではないので、森林を破壊し、割り箸を作り、禁止されている薬剤処理をし…、
と言う問題定義をしているニュースの特集を見た方も多いのではないでしょうか?
森を片っ端から破壊してしまっては、地球が破滅します。
しかし、森は育てなければならないという側面もあります。
枝打ちや下草刈りをすることで、木の生長が早まります。
材木適サイズ(樹齢30〜60年)を過ぎて大きくなった木は、二酸化炭素の固定能力も下がります。
建材としての材木でも、育てる課程で出た間伐材の割り箸でも、価格で外材に押された国産材は、放置され続け、森は荒れています。
森と林業の国、日本では、やはり森を守って行かなければならない、
そう感じます。
使うことで森は守られ、二酸化炭素も減るのです。
もちろん、目の極度に詰んだ、カナダのレッドシーダーも使うのですが、それは用途に応じてです。
森林資源・それがもたらす漁業資源・二酸化炭素・地球環境、そんな面からも、森を見直さなければいけない、と感じました。
でさらに、帰りの山手線の車内広告で見つけました。
森の仕事ガイダンス
林業が魅力溢れる仕事に戻って欲しいですね。 - 日記・育児 | comments (0) | trackbacks (0)
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