- 2008.01.17 木曜日
- 静岡県富士市の板倉造り工法の新築工事現場です。
今日は、昨日やった床暖房工事をご紹介します。
写真は、床暖房を設置しているところです。
板倉造りは、内装が無垢の板なので、火は危険?
と思う方があるかも知れませんが、木には元々、
「表面が燃えると、炭化層が出来、内部の燃焼を抑制する」
と言う効果があるため、燃えにくい性質があります。
ログハウスで防火が取れるのはこのためです。
板倉工法でも、板が厚いので、防火性能の試験では、優秀な成績を出しています。
家事で命を落とすのは、火、そのものよりも、建材から出る有毒ガスで倒れて、逃げ遅れる、と言うのが圧倒的のようですので、その意味ではむしろこういった自然素材の家の方が安全と言えるのではないでしょうか?
もっとも、家では、火の不始末は、どんな家でも危険です。
住宅を新築する際には、
「ローンもあるし、この機会に禁煙してみては?」
とお話ししています(笑)。
ま、私がたばこを吸わないからそんな呑気な事が言えるのかも知れませんが。
ですから、板倉工法の家でも、薪ストーブは勿論可能です。
と、前置きした上で、このお宅では、床暖房を選択しました。
床暖房には、電気式・温水式など、様々な種類があり、それぞれ一長一短があるのですが、それをここでご説明するには、あまりにスペースが足りません。
現在、オールアバウト(↓)の
私のページに、床暖房のコラムを連載開始しました。
一日おきに、全12回の予定です。
お付き合い頂ければ幸いです。
と、宣伝はさておき、床暖房は、この様に、床仕上げ材の下に設置するのですが、当然設置したところは暖かく、設置していない部分は冷たいままです。
床暖房のパネルの寸法は決まっていますし、当然ながらパネル通しは繋がっていないと、電気やお湯が通らない、
というわけで、通常、部屋より少し小さい四角形で床暖は設置されます。
でも、生活導線は四角じゃない。
いつも居るところ、よく通るところがあり、そこを暖めたい。
そこで、パネルを切断加工。
写真では分かりづらいかも知れませんが、リビング側から、キッチンへ向かう途中の通路に当たる狭い部分に、床暖を施工しました。
これでかなり家事が暖かくなるはず!
こうした一手間は、通常の施工よりも、かなりやっかいです。
切ったりはったりの施工は、一枚物をペタペタ貼るようには行きませんので。
でも、こうしたちょっとした一手間を、同じ施工費の中でやるかやらないかは、気配りって言うんでしょうか。
この気配りがあるか無いかで、住みやすさやその後の家への愛着が大きく変わってくるもんだと思いますね。 - 板倉造りの住宅 建築現場より | comments (0) | trackbacks (0)
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