- 2008.01.11 金曜日
- うーっ、毎日朝は寒いですね。
基本的に朝ブログを書くので、一日の内ブログを書く時が一番寒いです。
私は北海道に7年住んでいましたが、朝一番寒かった日は、道東に住んでいた時のマイナス28度です…。
それに比べれば暖かいはずなんですがぁ…。
人間というのは、順応性が非常に高く、「慣れる」生き物のようです。
どんなに暖かい家でも、次第に、ほんの少し寒いだけで、寒さを感じるようになるのかも知れません。
でも、やっぱり、暖かい家・涼しい家に住みたいですよね。
さて、話が逸れましたが、富士市の板倉造り工法の住宅新築現場です。
というわけで、夏涼しく、冬暖かい家にするためには、いくつか大事なポイントがあるのですが、その中の一つ、外壁選びです。
板倉造りの家の場合、内部が無垢の杉の板になります。
通常は、部屋の内部は石膏ボードですよね。
この石膏ボードは、現在のほぼ全ての住宅に使われている、と言っていいほど普及していますが、その大きな理由として、「防火」が上げられると思います。
建物は、住む人の命を守るために、燃えにくい事が大前提となります。
現在流通している外壁材の多くは、内部に石膏ボードが使われることを前提に耐火試験をしています。
つまり、住宅に使用する際には、内側の石膏ボードとセットで使わないと防火にならないわけです。
【内側に石膏ボードを使わなくても良い】、
つまり、
【外壁材そのものだけで防火になっているので、内側の仕上げは自由】、
と言う外壁材は、実はそう多くありません。
今回ご紹介する【ALC】、以前ご紹介した【ガルスパン】等です。
ガルスパンというのは、こんなふうに、錆びにくいガルバリウム鋼板の内側に発泡系の断熱材がくっついています。
ALCは、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略で、「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」を意味し、一般に軽量発泡コンクリートと呼ばれます。
板倉の家では、私は通常これを使います。
1/8のブログの写真と比べると、外壁のALCが貼ってあるのがお分かりでしょうか?
このALCの切断面を見てみると、こんなふうになっています。
私が指さしているところは針金です。
ALCパネルの内部が発泡している(小さな空間が無数にある)のもお分かりでしょうか?
こんな工夫で、強度が高くて防火性能が高い建材になっているので、高層ビルの外壁にも使われているのです。
防火性能が高いと言うことは、熱を伝えにくい(実は同時に音も伝えにくいです)ので、夏の太陽の熱を伝えにくくなります。
そして、ALCが優れているのは、他の外壁材よりもメンテナンス性が良い点だと思います。
だいたいどんな外壁材でも、パネルとパネルの継ぎ目や、パネルとサッシの取り合い部分に、コーキングを打って雨漏りを防止します。
ALCも同じです。
こういう隙間にコーキングをします。
ALCの場合、ウレタンでコーキングしますが、ALCは、コーキングの後、ウレタン系の塗料で、ALCパネルとコーキングを全部一緒に表面塗装するので、コーキング自体に塗膜が出来ます。
コーキングは、シリコンにしろウレタンにしろ、どうしても紫外線で劣化するので、このように塗膜で保護されることによって、メンテナンスの間隔を長くすることが出来ます。
寒いのにだらだらと長く書いてしまいました。
すみません。
最後まで読んで頂いて有り難うございました。
ご理解頂けたでしょうか…?(やや心配) - 板倉造りの住宅 建築現場より | comments (2) | trackbacks (0)
Comments
定食屋でも学食でも居酒屋でも、メニューに「ザンギ」とちゃんと書いてあります。
最初は何のことだかさっぱり分かりませんでした。
本当にそう言うのですか?もし、そうだとしたら、当店に来たら、そう注文してみて下さい。