- 2007.05.29 火曜日
- 三島市のティンバーフレーム住宅の材料を、大工が加工始めました。
桧の土台が終わり、これは8寸角のレッドシーダー以外の部分に使われる補助的な梁で、材種は米松(ダグラスファー)。
ダグラスファーは、強度があり、特に曲げに対して強いので、日本の木造建築では梁に多用されています。
ただ問題点もあります。
外国から輸入される木は乾燥していないので、乾燥機に入れて人工的に乾燥させるのですが、乾燥した材は、ドライビーム(乾燥させた梁材)として付加価値が上がり、価格が上がります。
乾燥していないまま使うと、ひどく暴れて狂ってしまうからです。
この乾燥の際、目の詰んだ良材はピーラという名前で選別されるので、結果ドライビームは木目が粗く、木としての品質が悪いのが何とも悲しい現実です。
特に近年の世界的な好景気と建築ラッシュによって、世界的に木材が不足気味で、品質は落ちる一方、価格は上がる一方なのです。
そこで日本材も見直されては来たものの、やはり品質と数がそろわない。
痛し痒しです。
我慢ならない材料は交換して、あとは大工の技術でカバー。
この様に墨付けをして、材料の方向や癖を見ながら加工します。
やっぱりレッドシーダーのあの木目を見ちゃうとね…。
鈴木 - ティンバーフレーム 建築現場より | comments (0) | trackbacks (0)
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