- 2007.10.16 火曜日
- 静岡県三島市のティンバーフレーム住宅の現場は、いよいよ最終段階が近づいて参りました。
昨日は、大工を現場と会社の工場に分け、会社では造作仕事をさせたのですが、朝ひと騒動に…。
さて、この木、以前ブログでもご紹介しました私が材木屋の倉庫から探してきた板なのですが、何の木だか分かりますか?
正解は楠です。
朝、大工がこの木を加工しようとしていると、
会長が見て「栗だ!」と言い張ります。
総務部長は私から聞いて知っているので「楠です!」と反論します。
大工は「桐じゃない?」と言います。
楠は、神社で見かける大木のあの木です。
アゲハチョウはこの葉を食べるって小学校の時に習いましたよね。
楠はご存じの通り、「樟脳(しょうのう)」の強い芳香がします。
だから、この様に加工を始めると楠だと一発で分かります。
会社の名誉のためにちょっとご説明です。
木は一般に、葉・樹皮・樹型・花・白太・赤み・香り・堅さ・重さ等々、特徴のある部分が分かれていて、板になると似ている木もあります。
塗装されていたり経年変化しているとなおさら分かりづらくなります。
(ケヤキのように一目瞭然の木もありますが)
需要文化財クラスの解説でも「…は杉と思われる」というように、樹種を特定せずに書いてある物が多いです。
会長のように、毎日楠をほじくって彫刻している人でも、大工のようにもう40年近く毎日木に接している人でも、間違えることもあります。
木って本当に奥が深いです。
で、話を戻しますが、こんな風に加工して行く訳です。
丸い穴が開いてますね。
賢明な方ならもう分かっちゃいますね。
この木は、ティンバーフレーム住宅の、○○として使います(後日をお楽しみに)。
で、この様に大工が仕上げをして行きます。
で、例によって手を出したくなり、ネクタイを外して…
- ティンバーフレーム 建築現場より | comments (0) | trackbacks (0)
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