- 2011.10.14 金曜日
- いよいよ明日・明後日が完成見学会の、富士宮市で進行中の長期優良住宅先導事業の家です。
次世代パッシブソーラーそよ風も搭載です。
昨日に引き続き、本日はピザ釜工事の現地作業3日目-後半の様子です。
昨日の最後の写真ですが、これを反対側から見ると、
こんな感じです。
中央に離れ島の様に積んでいるレンガは、後述しますが私の工夫です。
この写真は、薪の燃焼室を積み終え、その上の耐火コンクリート製のピザ焼き台を作る木製下地をセットしたところです。
周囲が積んできた耐火レンガ、中央が木製下地です。
燃焼室のアーチ部分、つまり薪をくべるところから中を覗いた写真ですが、上記の木製下地の足が見えます。
つまり、木のテーブル状の物をレンガの中に作ってあるわけです。
で、その台の後方には先ほどの工夫が分かる部分。
合板の切れ目から、最初にご説明したレンガを柱状に積み絵上げてきた物が見えますね。
その後ろには四角い枠。
つまり、燃焼室で出た煙は、耐火レンガの柱の後ろを通って、この四角い穴から上へ抜ける、という設計です。
(ちょっと分かりにくいでしょうか…)
さらに、耐火コンクリート製の燃焼台を作るための型枠を作ります。
上は全景、下はBBQコーナーの部分。
「庭にピザ釜を作ろう作戦−3」で最後にご紹介している、コンクリートブロックの内側を切っているのは、この様に、天版の耐火コンクリートとコンクリートブロックを一体化させるためだったのでした。
ピザ釜の本を見ると、耐火コンクリートを別に打って、ブロックの上にのせる方法が一般的のようですが、少々面倒くさいながら、この様に打った方が、がたつかないし強度も出ると思います。
こちらがピザ釜側。
同じく本によると、耐火コンクリートは無筋になっていますが、コンクリートは圧縮強度には強いながらも、曲げ・引っ張りにはすこぶる弱く、上から重量が掛かれば簡単に割れてしまうと思います。
メーカーに確認したところ、鉄筋を入れても問題無いし強度も出るとのことでしたので、この様にワイヤーメッシュ(6ミリ)を入れています。
さて、問題の耐火コンクリートですが、ピザ釜と言えば定番の
【AGCセラミックス社さんのアサヒキャスターCA−13S】
を使いました。
こちらはネットで購入が出来、水と混ぜるだけで使い勝手も良いので、耐火レンガの目地もアサヒキャスターでやる場合も多いようですが、とにかく高いのが難点。
送料も入れるとびっくりするくらい高く、25kg一袋から、わずか12リットル分の容積しか打てないので、分量を正確に計算しておく必要があります。
もちろん、失敗すると痛い。
水の入れすぎは要注意です。
少しずつ水を入れて練るのが成功の秘訣です。
練り具合としては、
団子状にして、
ひょいっと30cmくらい投げて、
落ちてきた状態をチェック。
上の写真では堅すぎ。
打ち込みにはこれくらいの柔らかさがベストです。
わかりにくいので動画でもどうぞ。
かくして、
耐火コンクリート(アサヒキャスター)が打ち終わりました。
最初は硬めの鏝(肉厚のコテ)で、水の引き加減を見ながら、適度に押さえつけながら、仕上げはペラペラの薄い鏝(仕上げ鏝)でなでてやると、表面がテカテカになり、ピザを焼くときに滑りが良くなります。
ってしまった〜っ!
明日・明後日土日は、建物の完成見学会なのに、ピザ釜のことばかり書いていたのを前日に気が付くとわぁ〜っ!
…
ピザ釜も面白いですが、建物はもっともっと、とっても素敵で楽しいおうちです。
是非ご見学下さいませ。
☆☆☆ 空のリビングの家 完成見学会 ☆☆☆
平成23年10月15・16日(土日)
- ピザ釜を作ろう! | comments (0) | trackbacks (0)
Comments