- 2011.09.27 火曜日
- 今朝は冷え込むと思ったら…
事務所の私の机から見える富士山は雪をかぶっていました。
肉眼でもこれくらい見えるんですよ。
…と、書いたりすると言うことは、自分でも結構郷土愛があるんだなぁ…(笑)。
余談ですが、富士山の世界遺産への取り組み、個人的には少々複雑。
・何よりゴミ問題
・麓の開発が進んでいる
・トイレ問題が未解決
・似た様な山がすでに登録されている
と言った理由で自然遺産登録がならず、文化遺産として登録しようという機運が高まっています。
ですが、もし登録されたら…
登山客は激増し、タダでさえ悪い登山マナーはより深刻化するでしょうし、ゴミや屎尿処理や渋滞などなど…
世界遺産に登録されようがされまいが、富士山は富士山、それこそ日本人にとってのその文化的精神的価値は変わらないはず、と思うのですが。
今更観光の目玉にしなくても、と思います。
閑話休題、富士宮市で進行中の長期優良住宅先導事業の家です。
次世代パッシブソーラーそよ風も搭載です。
やっと足場が取れました!
サイディングを貼り付けるだけの乾式工法と異なり、やはりモルタル塗りの湿式工法は手間と時間がかかります。
それ故、現代の家造りでは敬遠されて激減し、同時にそれだからこそ高い価値がある…、
と言う様なお話しは、くどくどとこのブログでも書かせていただいておりますので、今回はその先に進みましょう。
先々週、足場が取れた先のデッキ工事について書かせていただきましたが、本日はその続きです。
大工が図面に忠実に加工中。
この様に後は組み立てるだけ、と言う所まで加工します。
これを『刻み(きざみ)』と呼びます。
刻みが終わればもう建てられるのですが、ここからもう一手間。
全て刻み終わった後に、釜で防虫防腐剤を加圧注入します。
先に薬剤注入した方が、寸法安定性も良く、施工も数段楽なのですが、この様に全て刻んだ後に薬剤注入することで、建てた後に仕口(ジョイント)から毛細管現象で染みこむ雨に対して、高い防腐能力を担保できるわけです。
これが、先に注入してある材料の場合、中心部まで薬剤が染みこんでいないので、刻みによって注入処理されていない部分が現れ、結果、仕口から腐ってしまうわけです。
出来上がると分からなくなってしまう所に手をかけるのが本当のお仕事。
耐久性を大きく左右するからです。
あと、おまけに、マクスではデッキ工事などで出る大量の桧の大鋸屑(おがくず)は、地元業者に引き取られ、ふるいで粒度を分けられた後、家畜の寝床に敷く材料として再利用されます。
桧の香りに包まれて眠る豚や牛…。
きっと美味しいだろう(笑)。
食欲の秋です。
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☆☆☆ 平屋の家 完成見学会 ☆☆☆
平成23年10月9日(日曜日)
☆☆☆ 空のリビングの家 完成見学会 ☆☆☆
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