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時代を見てきた鬼瓦

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こちらは、富士宮市のある店舗の鬼瓦。
創業100年を越える由緒あるこちらのお店ですが、すでに機能が別館に移られて久しく、本館は痛みがひどく、地震の際には近隣に迷惑がかかるとの危惧から、この度弊社で解体工事をさせていただく事となりました。

それにしても、この鬼瓦は立派です。

中心に家紋、その下に屋号を備え、影盛(かげもり)が付き、全体が台に乗っています。
影盛りとは、鬼瓦と棟の接合部分に漆喰を塗り、鬼瓦の周囲にも漆喰を盛り上げた形状を、瓦で造り二重構造になっている鬼瓦のことを言います。

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横から見ると、この「棟と鬼の接合部が盛り上がっている」という意味がお分かりいただけると思います。

棟も単純に熨斗瓦(のしがわら)を積むだけでなく、中間に丸い文様の入った瓦が入っています。

この文様は、社寺の軒瓦などでよく見られる「京花(きょうばな)」というデザインです。

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中心が、太鼓や家紋にも多く見られる「巴」で、これが三つあるから三巴(みつどもえ)ですね。

巴には諸説有り、弓を射る際に使う鞆(とも)から来ているという説や、

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(鞆はアーチェリーで言うアームガード。私、学生時代アーチェリー部♪)

中国の象形文字や勾玉説などがあるそうですが、渦を巻いているように見えるので水の象徴としてとられ、火事から守る意で瓦のデザインになっているようです。

三つ巴の外側のポツポツが文殊。


この京花のデザインも全て同じではなく、時代が古いほど、巴の尾が長く、文殊の数が多くなり、巴と文殊の間の境界線(圏線)も明確になるそうです。

画像を見ると、巴尾が長く、文殊が16ヶと多く、圏線も見られるので、結構古いタイプのデザインの京花と言えそうです。


と、とても手の込んだ瓦ではあるのですが、やはり瓦葺きは重量があり、建物にとっては地震には圧倒的に不利。

この瓦も一つの時代が終わり、その役目を終えようとしています。

でも、ただ壊して捨てられるのは忍びない作品ですので、大切にとってディスプレイできるような台を作ろうと思っています。
まだ公式に発表されていないので店名を差し控えておりますが、秋に展示会をされるそうなので、また改めてご紹介させていただきます。
その際には是非この素晴らしい鬼瓦を見に行って下さいませ!


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