- 2007.09.28 金曜日
- 静岡県三島市のティンバーフレーム住宅の現場です。
昨日は車のトラブルで行けず終いでしたが、現場ではちゃんと職人が頑張っております(当たり前ですね)。
現場では只今、窓やドア等のいわゆる建具の枠(わく)を工事中です。
今回使用している枠はポプラの木。
取り付けるとこんな感じです。
濃い茶色なのは、工場にて指定の色で先に塗装してもらったためです。
壁を白い漆喰にする予定なので、コントラストの美しさを出そうと、やや濃いめの茶色をチョイス。もちろんなめても無害なくらいの自然素材塗料で塗っています。
こんな金物を使って取り付けます。
便利な金物が出来ましたよね〜。
枠の取り付けの善し悪しは、ズバリここ。
木と木の合わせ目、斜めに合わさっていますが、これを留め(とめ)と言います。
留めをきちんと付けられるか否か、これが大工の腕の善し悪しと言っても過言ではないでしょう。
もっとも、現在は無垢の木の枠が減ってきましたから、大工も腕を見せる部分が無くなってきました。
この様な枠も、最近では、無垢の木ではなく、ほとんどがMDFという、木の繊維と合成樹脂の糊で固めた芯材に、木目を印刷した塩化ビニールシートを貼り付けた物が主流。
さらに、その様なMDFの物の中には、サッシの寸法に合わせてすでに切ってあるのもあるんです。
そういうのは、現場に運ばれた物を、ビスで固定するだけ。
誰でも出来ますよ。
中学生の工作レベルで十〜分です。
木だと、木って削ってくっつけて…、と手間がかかります。工作じゃ無理。
でも、やっぱり結露する可能性がある窓枠は、MDFだと表面のシートが剥がれちゃうし、ドアの様に頻繁に人が通るところも、ちょっとぶつければシートが剥がれちゃう。
だから木の方が良いと思いますね〜。
このまま行くといつか日本から大工が居なくなっちゃう。
家は出来合いの「商品」や、目立ちたがりの「作品」何かじゃなくて、「造る」ものですから、替えちゃいけない部分もあると思うのです。 - ティンバーフレーム 建築現場より | comments (0) | trackbacks (0)
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