- 2007.09.21 金曜日
- 昨日は講演を聴いた後、ご一緒した御年82歳の大先輩と一緒に遅くまで会食をしておりました。
人生観・生死観・戦争論・国家論・教育論…
多岐に渡る卓越したお考えに触れ、背筋が伸びました。
仕事だけやっていて偉そうな顔しちゃいけませんね。もっと色々勉強しよっと。
さてさて、そんな訳で昨日は遅くなったため、ブログの内容がティンバーフレーム住宅から離れた訳ですが、現場ではちゃんとお仕事をしておりましたので、ご紹介致します。
静岡県三島市と言えば、今や立派な大リーガーとなった松坂選手も結婚式を挙げた由緒正しき三島大社、すぐ近くには一日百万トンと言う東洋一の湧水の柿田川が流れるように、町の各所を綺麗な川が流れる風光明媚な町。
そこに建てる家は、やっぱり美しくあって欲しいと誰しも願いますよね。
私は以前茨城に住んでいた事があるのですが、静かな田園地帯が、行政の学園都市計画によって都市化が急速に進み、「入母屋屋根の和風建築の横にアーリーアメリカンスタイルのローコスト住宅があったかと思えば、その横はオレンジ色のヨーロッパ調の塗り壁…」と言った悲しい町並みが見られました。
今回の三島市のティンバーフレーム住宅は、町の中心部にある、いわゆるウナギの寝床のような間口が狭く奥行きが長い、住宅密集地に建つ家。
ですから両サイドや屋根はメンテナンスが容易な金属仕上げとしたのですが、やっぱり正面は美しくしたい!
そんな想いから、本漆喰仕上げとしました。
防火地域なので、2cmの厚さにモルタルを塗った上に、漆喰を塗り始めると、まさにお化粧を始めたと言う感じ。
塗っている漆喰は、合成樹脂を含まない本漆喰。
伸びないので練るのが大変です。
仕上がりは、素材感のある表情にしたいので、1.5ミリという大きめな石粒が入っている物を選択。
それを腕は良いが口が悪い?熟練の左官職人が塗り、
パターンを付けていきます。
私が今回やってもらっているのは「櫛(くし)引」という工法です。
アップではこんな感じ。どうですこの素材感!
お化粧が進むとこんな感じ。
やっぱりお化粧すると、女性も家も美しい!
そして、どうでしょう、この木(非常に腐りにくいレッドシダー)とのコントラストの美しさ!
この瞬間はいつも感動します。
やっぱり本物のみが持つ美しさ、みたいな物を感じるんです。
皆さんはいかがでしょうか? - ティンバーフレーム 建築現場より | comments (0) | trackbacks (0)
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